2016-4、高校生の息子が原付免許をとったので、通学用にスクーターの購入を検討します。
新車購入だと\130k位かかる様です。が、
ピカピカの新車をあまり治安の良くない駅前駐輪場に一日中停めておいたら盗まれそう。
そういう意味ではジャンクの外装ボロボロの方が安心です。ジャンクヤードへ見に行きました。
が、結局本人が嫌だと。もっと綺麗なのを買ってくれと。
という事で程度の良さそうな中古をヤフオクで落札。\44,000。
4st初期型CA42A、5.2ps、2006年〜2007年のモデルの様です。2016年最新型の4.1psよりパワーあります。
更に今は無き上位グレードのV50Gなのでセキュリティアラームとシガーソケット付き。
大きなキズも無く、タイヤ(WANDA P239 3.00-10)、バッテリー、Vベルト、ウェイトローラー、
エアエレメント、プラグ、エンジンオイル、トランスミッションオイル新品交換の整備済みです。
メーター読み3,100km。
うちから150km離れた出品者様の所までステージアで取りに行きました。
そしてトランポのステージアに積載します。
入る気がしませんが…。
入りましたっ。
ほぼ横に倒してしまうので、予めガソリンは抜きます。
トランクを外してガソリンタンクからのホースを抜いて、持参した携帯缶に移します。
エンジンオイルは多分大丈夫。ブレーキはドラムのワイヤーなのでOK、
バッテリー(YT4L-BS)もMFなのでOK、というかそもそも横に寝た状態で取り付けられていました。
固定にはタイダウンベルト3本使いました。
ハンドルを右にきっておく事によって高さ方向を節約して、なるべくバイクを立てる方向で固定します。
意外にも?ガッチリ固定出来ました。
150km運んでも漏れも破損も無く無事運ぶ事が出来ました。
2016-5、通学初日。出発数分で側溝(大き目)に落ちたそうです。
せっかく綺麗なのを買ったのに外装ボロボロ。
ドライブベルトケースが割れてしまってベルト丸見えです。
本人になんとかしろと言ったものの、本人はとりあえず動くから良い様です。
バイクの管理は本人に任せようと思います。
2016-9、私がステージアの整備をしている所に息子が帰ってきました。
が、なんかエンジンの音がおかしい。
ちょっと見てみると、エンジンオイルがレベルゲージの下端を下回っています…。
何でそんな事になっているんだか不明です。入れておきます。
更に後輪が完全にパンク。何で本人は気が付かないのか不思議です。
ついているタイヤはWANDA P239 3.00-10。中国製です。
クギとか踏んづけて穴が空いているのであれば修理出来ますが、
一か所に小さな穴が3つも4つも空いていました。
ホイールにも傷があったので、きっと側溝に落ちた時にタイヤのゴムがホイールと側溝に挟まって、
裏側から裂けているのではないかと思います。交換です。
新しいタイヤはIRC(井上ゴム) MB90 TUKTUK 80/90-10。購入時\1,846でした。
ついでにバルブも交換しておきます。Pacific(太平洋工業) TR412。購入時1個\428でした。
おまけでKITACO エアーバルブ90°エクステンション。購入時\548でした。
タイヤ交換はもちろん手組み。自動車タイヤの手組みに比べれば楽勝です。
先ずマフラーは外します。それからリヤアクスルナット。リアにブレーキをかけてもらって外します。
タイヤ組み換え、エアバルブ交換はまぁまぁスムーズに出来ました。
私はいつも新しいタイヤをホイールに嵌める時はタイヤレバーは使いません。
無理してビート切ってしまうのが嫌なので。大抵はレバー無しで入ります。
今回ここで苦戦したのですが、結局ホイールの反対側から入れたら入りました。
ビート上げは、自動車用タイヤのパハーンとは違ってトンっと上がりました。
タイヤが完成したらバイクに取り付けます。固着防止にスプラインにウレアグリースを塗っておきます。
リヤアクスルナットの締付トルクは60Nmだそうです。サービスマニュアル持っていないのでグーグル先生に聞きました。
ちなみにフロントアクスルナットは40Nmだそうです。
2016-10、全開で走っていたら突然エンジンからガシャガシャ壊れそうな音が出始めたと。
その後徐行すると音は無くなるものの、ちょっと負荷かけるとまた壊れそうにガシャガシャ鳴ったそうです。
学校終わって帰り道では音はしなくなっていました。なので私は音は聞いていません。
グーグル先生に聞いてみると、この型のエンジンで良くある故障はふたつ。
ひとつはクランクシャフトのベアリングが弱いらしいです。
もうひとつがカムチェーンテンショナーの故障。これっぽいですね。
テンションを発生させているバネが細くて錆びて千切れる様です。
早速確認してみます。カムチェーンテンショナーはココ。
中心にマイナスドライバーを入れて、時計回りに回すとテンションの棒が縮み、
放すと内臓のバネの力で反時計回りに動くと共に棒が伸びてテンションをかける様です。
エンジンかけてる状態でマイナスドライバーを挿してみると…。
なんとネジがエンジンの振動に合わせてガシャガシャなってます。なんかおかしい。
取り外してみました。エンジンのカバーをちょっとずらせば外せます。
でもこの状態で眺めていても構造が判りません。分解します。
マイナスドライバーをお尻にあてた状態でカンカンたたくと中身が出てきました。
分解したのですが写真忘れました。
webで見た写真より全然太いバネがありました。改良品なのでしょうか。
どこにも破損もなく、正常に見えます。
以上より、カムチェーンがテンショナーの調整範囲外に伸びてしまっているのかと考えられます。
カムチェーンは今度交換しようと思います。
カムチェーンテンショナーはねじ1周分伸ばして組んでみます。
エンジンに取り付けるととりあえずきちんとテンションをかけてくれる様になりました。
2017-7、息子が1本しかない鍵を無くしてきました…。
ヤフオクでスクーター購入時から1本しか無かったのでスペアを作っておけとあれほど言ったのに…。
カギを紛失した状態からでも鍵屋さんはカギを作る事も出来るようですが、
まぁまぁとられるみたいですね。まぁそりゃそうだ。
それにカギは無くしたではなく盗まれたのかもしれません。いずれにしてもキーシリンダーは交換します。
新品純正キーシリンダーはP/N:37110-32821、こちらで購入出来る様です。\10,503です。
でも\44,000の中古スクーターに\10,000の新品のカギは不釣り合いです。
バイク屋に依頼でもしようもんなら更に作業工賃やバイク引き取り料がかかります。
ヤフオクで鍵2本付きの中古キーシリンダーを落札しました。\4,340。
ところでスクーターは駅前駐車場です。出来れば自宅で交換作業をやりたかったのですが。
カギにはシャッターもあるのでファミマのハサミとか無理です。
駅前駐車場でシリンダー交換して自走で帰ってもらう事にします。
セキュリティがかかっているので振動を与えない様に慎重に作業します。
サイレンを鳴らさず無事キーシリンダー交換出来ました。30分かかりました。
おじさんが独りで作業していると通報されてしまいそうなので嫁さんと息子に立ち会わせました。
2017-12-9、6293km、スターターが回らなくなったそうです。バッテリーがダメになった様です。
搭載されていたバッテリーはSV4L-BS。液漏れしている様です。
ヤフオク購入時に新品バッテリーに交換してもらっているそうですので、1年半もった事になります。
充電電圧が15.0V程あるのもちょっと気になりますが…。
新しいバッテリーは、アドレスは傾斜搭載(横置き)なので傾斜搭載可のバッテリーを探します。
標準バッテリーはYT4L-BSだそうです。メーカーで液入り充電済みで出荷している物は傾斜搭載可だそうです。
が、通販で購入出来る\2,000〜\3,000のバッテリーはみんな液別タイプで、
販売店で液を入れているので、傾斜搭載不可だそうです。
多分現状搭載されていたSV4L-BSも傾斜搭載不可の物で、それでも1年半はもつ事になります。
\2,000〜\3,000で傾斜搭載可のバッテリーは無いものかと探してみると、
電解液をゲル化したタイプは傾斜搭載可だそうです。
購入したのはBROAD 駆 BG4L-BS 。\3,361でした。さてどれ位もつでしょう。
2017-12、6450km、リアタイヤの溝が無くなりました。
中央の溝が全体の半周分位無くなっています。どうもホイールが歪んでいる様です。
スタンドをかけて空ぶかししてみると、まぁまぁのスピードで回すとまぁまぁな振動を感じます。
ブレーキワイヤーの調整ボルトとホイールの間の隙間を見ながらリアホイールを回すと、歪んでいるのが判ります。
2016-5の事故の時に歪んだのではないかと思います。
でもその後のタイヤ交換で気が付かなかったのかなぁ?もしかしたらそれより後から歪んだのかもしれません。
溝の無くなった古いタイヤは、IRC(井上ゴム) MB90 TUKTUK 80/90-10。\1,846。
2016-9に交換してあるので、約1年、3000km程使った事になります。
今回新しく買ったタイヤは、ダンロップ RUNSCOOT D307 80/90-10。\1,699。
ホイールが歪んでいる様なので、ホイールも交換します。
パーツリストによると、ホイールのパーツナンバーは、64140-41D10-YD8。新品で1万円程する様です。
が、ヤフオクを覗くとちょうど新品未使用純正ホイールが安く出ていたので落札。\5,299。
バルブも新たに必要です。Pacific(太平洋工業) TR412。\297/4個でした。
8mmのメガネレンチと自転車のエアーバルブのナットを使ってバルブを引っ張り上げます。
それからタイヤをホイールに嵌めます。簡単に嵌まりました。が、ビートがなかなか上がらない。
前のIRC(井上ゴム) のはすぐに上がったのですが、今回のダンロップのは3kg位入れないと上がりませんでした。
タイヤが完成したのでスクーターに取り付けます。その前にドラムブレーキを簡単にメンテ。
ブレーキクリーナーで掃除してダイゾーニチモリ N-120
60g のグリースを塗っておきます。
リヤアクスルナットを60Nmで締め付けて完成。
2019-4、盗難。盗まれました…。自賠責3年更新した直後です。
息子の住んでいる場所の治安があまり良くないのと、息子の管理が悪いのが原因です。
折角セキュリティアラームついてるのに長期間放置でまだ新しいバッテリーは放電し切ってた様で。
掃除もしないで砂埃が積もって放置バイク状態でした。
しかもU字ロックも買ってあげたのに使っていなかったそうです。