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2014-12、Y30のファンシーランプ(エロランプ)の調光がスムーズではないので修理します。
せっかくのおしゃれなファンシーランプがガリがあっては台無しです。
ついでに、今後LED化をする為に電気的動作を調べてみます。
オーバーヘッドコンソールを取り外す為には、
まずルームランプのレンズを内装はがし(又はマイナスドライバー)で外します。
次に、出てきたネジ2本を外します。
樹脂スペーサーが共締めされているので注意。
樹脂スペーサーは経年劣化でボロボロになっていました。
取り付ける時は、代わりにM6のナットをスペーサーとして使いました。同じ厚み(5mm)です。
ステンレスのナットを使うと電蝕の恐れがあるのでスチール(鉄)のナットを使います。
2本のネジを外したら、後方へ引けばファンシーランプは外れます。
前側は刺さっているだけです。
前期と後期のファンシーランプの違いは、スポットライトのスイッチ部分です。
上写真左は、昔乗っていたY30前期から取り外して取っておいた物。
"PUSH"と印刷されていたのですが、剥がれて消えています。
上写真右は、2代目Y30後期の物。
"PUSH"は印刷ではなく立体になり、消えない様に改良されています。
ファンシーランプ制御部を分解します。
ボリュームを取り出します。
ボリュームを分解、清掃します。
オイリーなのでティッシュでオイルを拭きとり、
コンタクトスプレーを吹きかけたティッシュでカーボン部分と接点を軽く拭きます。
これでガリは一切無くなります。新車同様。
ファンシーランプの電気的制御を見てみます。
電球の接点は、片側がAcc、反対側はトランジスタ(東芝2SD553)でパルス状にFGに落としています。
電球の両端の電圧波形です。
(間違えて)FGに落とされる側からAccを見た波形になります。
暗い時は、約150HzでON duty 約25%。
中位の明るさで約250Hz、周波数可変でON duty も可変です。
明るさMAXではもちろん12Vの直流がかかります。上波形はその直前の明るさの波形。
周波数は50Hz位まで下がります。
LED化する時は、定電流制御のスピードが間に合うか…。
間に合わなかったら制限抵抗入れるだけにします。
ついでにルームランプの波形も見てみます。
ルームランプは、運転席のドアを閉めるとだんだん暗くなります。
通常のルームランプと同じく、電球の片側に12V(Batt)が来ていて反対側をFGに落とすとONします。
FGに落とす側をスイッチング制御して明るさを可変しています。
安定電位の12V側からスイッチングされる側を見ています。
ファンシーランプの時とは0Vの位置を変えています。
上波形の下側に下がった時が電球にバッテリー電圧(約14V)がかかっている時です。
上写真はドアを開けて12V直流がかかっている状態から、ちょこっと暗くなった時の波形。
約256HzでOFFのパルスが出てきました。
中位の明るさ。周波数は固定でON duty だけが可変です。
消える直前です。
次にLED化する予定です。
ルームランプは電球色がいいなぁ。
ファンシーランプはRGBテープLEDをリモコンで色が変えられる様にしたいなぁと考えています。
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