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2014-9、ノックセンサー故障。
車載コンピューターがエラー吐いてます。エラーコードは34。
診断形態
A…異常を一旦検出したら、正常に戻っても、記憶消去操作をするまで異常と判断する。
B…キーSW"ON"で異常とし、正常な信号が入力されると正常と判断する。
また、キーSW"OFF"後、再度"ON"にすると初期(異常)に戻る。
C…エンジン回転開始で異常表示し、エンジンを停止するまでに正常な信号が入ると正常となる。
また、異常のままキーSWを"OFF"にし、再度"ON"にすると異常表示する。
参考に、車載コンピューターのピン配を置きます。
助手席足元に車載コンピューターがあります。
パネルはキッキングプレート、ドアモールを外して、上画像クリップを1個外して斜め右手前に引っ張れば外せます。
キッキングプレートはちょっと固いクリップで留まっているので、内装剥がしとかを使うと良いです。
車載コンピューターにはボリュームとLEDがあり、ボリュームでアイドル回転数を少し上げる事が出来ます。
何も問題無ければ通常一番左(アイドルアップ無し)になっていると思います。
パネルに穴を開けておくと、パネルをつけたままボリュームの調整が出来ます。
グローブボックス下のパネルも切り取ったのかもしれません(覚えていません)。
新しい車はFUSEボックスの扉を開けるとコンサルトやOBDの端子がありますが、
それに相当するのがココなので、穴開けてしまう事をお勧めします。
キーONの状態でこのボリュームを右端まで回すと自己診断モードになり、
赤LEDで10の位を、緑LEDで1の位を点滅で教えてくれます。
ボリュームを戻すと記憶されていたエラーコードは消去されます。
このVG20ETエンジンは、ノックセンサーがある事により点火時期をぎりぎりまで進角しているそうです。
センサーの信号を受信出来ないとノッキングしない様にマージンたっぷりに遅角(リタード)してしまい、
結果としてパワーと燃費がガタ落ちらしいです。
うちのY30のターボかかる前に全然パワー出ない時があるのは多分これのせい。
低回転域でたっぷりアクセル踏み込んでやらないといけない事になり、
その後、ターボが猛烈に効き始めてアクセル戻すハメになります。
ノックセンサーがエラーと言っても、センサー単体の故障ではなくコネクタの接触不良ではないかと思ってます(希望)。
コネクタの接点復活で修理完了の予定です。
ところがノックセンサーがどこについているのかわからない…。
webで調べてもZ32のVG30DETでは良く壊れる&交換が大変だそうで移設などの記事をたくさん見かけますが、
VG20ETやVG30ETのシングルカムの物は見つかりません。
Y30のサービスマニュアル見ても何も書いてなく、
パーツリスト(NISSAN FAST)見ても部品番号と部品単体の形は判ったのですがそれがどこについているのかわからない。
ちなみにVG20ETのノックセンサーの形は、VG30DETの様なワッシャー状の形(非共振型)ではなく、
O2センサーの様な形(共振型)をしています。
ノッキングの周波数(6〜8kHz)で共振するらしいです。
しょうがないのでVG20エンジンのサービスマニュアル(整備要領書)をオクで落札。
ところがこれにもノックセンサーの場所が明記されていない。さぁ困った。
ノックセンサーのアップの写真だけ載せられてもこれどこの写真…。
が、よく見るとオイルフィルターの頭の様な形が見切れていますっ。ヒント発見っ。
ありましたっ。
バッテリーの下辺りからエンジン後方に向けて撮ってます。
写真左に黒いオイルフィルターの頭が見えます。
写真中央辺りの黒い蛇腹がノックセンサー(のカバー)です。
カバーをずらします。
出てきました。ノックセンサーです。
拡大。
ちなみにエンジンルームの上から見ても下から見てもセンサーは見えません。
スマホ差し入れて写真撮って手探りで確認しました。
コネクタを抜きました。
コネクタは楕円形になっていて、長辺方向に押さえると短辺方向にあるロックが広がって外れる様になってます。
接点部分はシールしてあるし、別に汚くないです…。
一応コンタクトスプレーかけて挿しておきます。
センサー部からバッテリー近くのリレーボックスまで配線が来ています。
上写真矢印の様に、センサー配線が上からきて(オレンジ)コネクタを通って下から(黒)フェンダー裏を通って車内へ行きます。
コネクタを抜いてコンタクトスプレーをかけて挿しておきます。
電気配線図集を持っていないのでテスターで確認してます。
結果…、ダメでした…。コネクタの接触不良では無い様です。
リレーボックスのコネクタの所でオシロで電圧波形を見てみました。
ノックセンサーの動作確認方法として、シリンダーブロックをハンマーで軽くたたくそうです。
その周波数がノッキングと近く、エンジンはノッキングしてると勘違いして遅角(リタード)するらしいです。
タイミングライトでみていれば動作確認が出来ます。
タイミングライトは持っていないのですが、共振型のセンサーとの事なのでその電圧波形の違いをオシロで確認してみようと思います。
出力電圧は50mV/divで見てもノイズ的なスパイクが見えるだけで、違いが良く分かりません…。
配線をごにょごにょしていると、ある時から3.8V位のバイアスがかかりましたっ。
こちらが正しい動作状態の様です。
その時の抵抗値をテスターで測定すると553kΩありました。
電圧波形が0Vという事は、バイアスをかけようとするコンピューターとつながっていないか、
若しくはセンサーが内部ショートしているかのどちらかです。
0Vになった時(いつなるのかまだ不明)にセンサーの抵抗値を測定すればハッキリしそうです。
後日。0Vになった時に上記測定しました。
その結果、センサー側でショートしています。
センサー単体故障で交換しか無いようです…。
とりあえず取り外してみようと思ったのですが、レンチが無い。
まずディープソケットじゃなきゃダメみたいです。
更にサイズが分からない。
ノックセンサー自体エンジン上から殆ど見えないのでノギスで測定も見えない。
センサー買うまで分からないのでしょうか…。
ノックセンサーの部品番号は22060-59S00。
調べてみると、うちのRB25DEエンジンのステージアでも同じ物を使っているらしい。
ステージアで見てみると、こっちの方が見やすい。
同じくバッテリー下辺りからエンジン後方を撮影しています。
写真左下の青い部品がオイルフィルターです。
コネクタを外してノギスでサイズを測定した所、24mm(多分)。
とりあえず24mmのディープソケットを購入する必要がある事がわかりました。
購入した24mmのディープソケットは、TRUSCO TS4-24WL。
これでノックセンサーを取り外す事が出来ました。
日産と三菱のロゴ、それと、E1T20271と書いてあります。
テスターで測定してみると、緑の樹脂をある方向に押すとショートする…。内部ショート決定。
分解も無理そうなので、やっぱり補修部品購入しかないのかなぁ…。
部品内部の絶縁素材の経年劣化が原因なのでしょうかね。
であれば中古部品では寿命短そうなので新品純正部品発注しました。
代替品の22060-56S10。\12,600(2014-9現在)でした。
エンジン快調になりました。
ノックセンサーのエラーが消えた事を確認しようとコンピューターに問い合わせてみると、
ノックセンサーのエラーが消えた代わりに今度はクランク角センサーがエラー…。
まぁでも1回だけでそれ以来クランク角センサーのエラーは出てこないしまだ大丈夫かな。
クランク角センサーは前のY30でひどい目にあったのでちょっと怖い…。
2014-11、エラーコードは44。エラー無しです。
大丈夫な様です。
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