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2025-2、久しぶりに息子の車に乗ってみたらフロント足回りに違和感。異音もあります。
ジャッキアップして調べてみると、フロント右ロアアームのボールジョイントにガタがある事を発見しました。
2018-6にダストブーツを交換しているのですが…。
その時に既に手遅れだったのか、ダストブーツを交換して延命された結果なのか。
ロアアーム交換です。
日産純正部品番号は、54500-8Y50B。おまけで左は54501-8Y50B。
555から互換部品が出ている事が判りました。
右、SA-N812R、左、SA-N812L。購入できます。
バランスを考えて両方交換する事にします。
交換します。
まず、スロープを使ってコンクリートブロック(100mm)の上に自走します。
そうしないとうちのガレージジャッキは入らないので。
ガレージジャッキをフロントメンバーにかけてジャッキアップして、
サイドシルのジャッキアップポイントに馬をセットします。
私はいつも車体を馬に降ろさないで、ガレージジャッキで支えたままで作業します。
馬はあくまでも保険です。荷重はガレージジャッキにかかったままです。
まずガタのある右側から交換していきます。
タイヤを外して、これから緩める予定のボルトに5-56をかけておきます。
ボールジョイント部のボルトを抜きます。7年前にダストブーツの交換をしているおかげか、結構簡単に抜けました。
ボルトを抜いたらボールジョイントをナックルから抜きます。
普通はタイロッドエンドセパレーターみたいな物を使うのですが、
これもやはり7年前にダストブーツの交換をしているおかげか、
ハンマー(ソケットレンチのハンドルとツーバイ材の破片)で簡単に抜けました。
次にロアアームボディ側の後側のボルトを抜きます。上向きに取り付けてあります。
これが…固い…。
人間というのは手の力よりも、常に全体重を支えている足の力の方が全然強く出来ています。
足を使ってレンチを蹴ってみますが…。まだ緩みません。
そういう場合、私は良くソケットレンチのハンドルのお尻にクロスレンチの17mmを差し込んで延長します。
単管延長とかと同じです。これで大抵は緩みます。もちろん5-56前提です。
次にロアアームボディ側の前側のボルトを抜きます。
同様に固かったのですが、こちらは脚力で緩めました。
ところがこのボルトが抜けない。
いろいろ試行錯誤がんばってみたのですが、抜けない。
こういう場合、大抵はボルトに大きな力がかかっている時です。抜いちゃいけない状況です。
無理矢理抜いてしまうと抜けた瞬間にガタっと大きな衝撃が来る事が予想出来ます。危ないです。
俯瞰してよーく考えてみます。
ここで反対側の左側のロアアームボディ側の前側のボルトがミッションに当たって抜けない事を発見しました。あれっ?
サービスマニュアルを良く見てみます。ちゃんと書いてありました。
AT車の左のロアアーム(トランスバースリンク)を取り外す為には、メンバーを下げる必要があると。
なるほど。メンドクサイですね…。
そう言えば。
メンバーはガレージジャッキでジャッキアップしている状態です。
そうかだから右のロアアームの前側のボルトが抜けないのかっ。
そういう事です。馬の上に車を着地させてメンバーを下から押し上げない状態にするとスンナリ抜けました…。
気が付いて良かった。このまま無理矢理ボルトを抜いてたらどうなっていた事か…。
取り外しました。上写真右はこれから取り付ける555の新しいロアアームです。
ボディ側の後側のボルトの所のブッシュ、ほぼ千切れている様に見えます…。
ここが千切れるとどういう事になるんでしょ?結構オオゴトな気がするのですが…。
マイナスドライバーでちょっとごじると簡単に抜けてしまいました。
大惨事になる直前だったのでしょうか。
それともボディ側の前側のボルトが抜けない限りたいした影響は無いのでしょうか…。
ガタのあるボールジョイントです。ガタガタです。一応アブラっ気は残っています。
ブーツも細かいヒビはあるものの破れている訳でもないんですけどね。
新しいロアアームを取り付けます。
ボディ側の後側のボルト(110Nm)とボールジョイントの所のボルト(55Nm)をしめます。
ボディ側の前側のボルト(119Nm)はまだ取り付けません。
これから左のロアアームを交換するにあたりメンバーを下げないといけないので。
左側も右側同様ボルトが固く、クロスレンチ延長で緩めます。
問題のボディ側の前側のボルトを抜く為に、メンバーを下げます。
メンバーの右前は右ロアアームのボディ側の前側のボルトの所で、
メンバーの左前は上画像赤丸のボルト(94Nm)でボディ側に吊ってあります。
なので赤丸のボルトを抜いてやるとメンバーを下げる事が出来ました。
ボールジョイントに問題の無い左ロアアームも交換出来ました。
所でこのロアアームのボディ側の前側のボルトは1G締めする必要があります。
メンバー浮かしている状態で1G締め?どうやるの?
という感じですが、もうこの場合、左サスペンションを取り外してロアアームをフリーにして、
ロアアームの位置を1Gの辺りに持ってきて1G締めとするしかなさそうですね。
幸い?フロントサス上部のブッシュとベアリングを交換しようと思って部品があります。
フロントサスを取り外してロアアームを1G位の位置にして1G締めとしました。
取り外したサスですが…。サス上部のナットがサビて緩みません…。
ナットに力をかけてもショックアブソーバーの中身が回ってしまって…。
また別途新しい工具を用意してから再チャレンジする事とし、
今回はこのまま車に戻しておく事にします。
後は元に戻して完了です。
右ロアアームのボディ側の前側はちゃんと接地した状態で正しく1G締めしました。
とりあえずこれで安心です。
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