三菱 RO-MA6

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1996-10、\44,084で購入。

出力500Wの電子レンジです。

 

2019-1、もう22年使っているんですね。

現在は自宅の隣の嫁さん実家で使っています。

ダイヤルの押しボタンが押しにくいそうです。かなり強く押さないと認識してくれません。

簡単に修理出来そうなので、修理してみようと思います。

** 注意 **

電子レンジは危険な部品があるので、

良く分からない人は勉強してからじゃないと分解しない方が良いですよ。

 

外板を取ります。

次に目的の操作パネルを取り外します。

下記ネジ1本外すだけで操作パネルを取り外す事が出来ます。整備性が良いですね。

操作パネルを取り外す為に、操作パネルにつながっているハーネスを全て取ります。

取り外す前に、間違いなく正確に元に戻せるように、いっぱい写真を撮っておきましょう。

全てのハーネスを取り外せば、操作パネルは取り外せます。

操作パネルASSYから基板を取り外します。2枚構成です。

蛍光表示管です。静電気で汚れるので、マイペットで掃除しておきます。

ダイヤルの押しボタンは、上写真の様に2個のタクトスイッチで検出しています。

このタクトスイッチの接触が(2個共)ダメになってしまった様です。取り外します。

上写真左が取り外したタクトスイッチ。普通の4ピンのタクトスイッチと違って2ピンです。

上写真右がうちにあった普通の4ピンのタクトスイッチ。こちらで購入出来ます

ピンの位置が合いません…。多分こちらが正解だと思います。

でも購入するのは時間がかかるので、うちにあった普通のタクトスイッチで修理してしまいます。

位置を合わせる為に、足を切ってφ0.2mmのポリウレタン線をつなぎました。

基板への固定には、瞬間接着剤を使いました。

それだけだと不安なので、更にホットボンドで固定しました。

元通り組み立てて修理完了です。新品同様に軽〜く押せる様になりました。

まだまだ働いてもらいます。

 

 

 

2024-12、28年目。操作パネルのスイッチが全部効かなくなったそうです。

コンセントを抜き差しするとスイッチが効く様になるとの事です。

嫁さんが症状を見せてくれました。確かにコンセント抜き差しで効く様になりました。

であれば電源の電解コンデンサの寿命ですかね。

電源の電解コンデンサの容量が減ると出力電圧が発振したりして、マイコンが正常に動作出来なくなる事があります。

そんな時はコンセント抜き差しで一時的に発振が止まって出力電圧が正常に戻ってマイコンが正常動作出来る事があります。

分解して電源部の電解コンデンサの容量を確認してみます。

ところが。

全部正常。あれ?予想が外れました…。

であれば何で操作を受け付けてくれないんだろ?

 

ここで初心に戻って、タクトスイッチの接触を調べてみます。

するとほぼ全部のタクトスイッチが接触不良…。

そんな事って有り得る?はい、経年劣化です…。

多分強めに押せば接触してくれるので自然と強めに押してそれが当たり前になってしまっていたんでしょう。

コンセント抜き差しの件はどうも気のせいだった様です。

という事で、全てのタクトスイッチを交換すれば復活出来そうです。

前回の様なタクトスイッチの改造はちょっと…。今回個数が多いので。

という事で、早急にポチりました。こちらの2ピン、6mm x 6mm x 4.3mm の物。\489/100個でした。

前回タクトスイッチを改造して交換した2個を含めて13個。全部交換しました。

ケースに戻してスイッチの押し具合を確認してみます。

するとなんとっ。下の方のボタンが押せません…。"とりけし"、"脱臭"、"時計"。

良く確認してみると、購入したタクトスイッチはなんと6mm x 6mm x 5.0mm 。高さが4.3mmじゃなくて5.0mmです。

確かに商品のタイトルはそうなっていました。図面が4.3mmになっていたので小数点以下繰り上げかと思ったのですが…。

という事でスイッチの高さが0.7mm多い事が判明しました。

でも下の方の3個のボタン以外は正常に操作出来るんですよね。

なので、基板の下の方の2箇所のスタッドにM3 x 0.5mm のワッシャを挟んで調整、正常に操作出来る様になりました。

 

作業中にジョグダイヤルのツメが折れてしまいました…。

ABS用接着剤で貼り付け、それだけじゃ強度が絶対持たないので、エポキシ樹脂系2液タイプの接着剤で補強しました。

 

完成。動作確認問題ありませんでした。

まだまだがんばってもらいましょう。

 

 

 

 

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