H252純正オーディオのレストア

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Y30の純正オーディオは、日立とクラリオンが作っています。

VG30ET Brougham VIP は、

日立のアンプ部は、KMS-3501C、カセット部は、?。

クラリオンのアンプ部は、RN-9001B、カセット部は、PN-8012B。

アンプはバランス、トーンのボリュームが扉の中に隠されています。

ボリュームは電子式で、ステアリングリモコン、後席赤外線リモコンに対応しています。

後席赤外線リモコンの受光口はセンターコンソール後側にあります。

ステアリングリモコンと一緒にアンプの12PINコネクタに接続します。

3L車にはアナログTVチューナー(音声だけ)が付き、アンプ部の8PINコネクターに接続されます。

裏面DINコネクタの上からDIN7PIN付きハーネスが生えてるタイプもあります。

3L車では時計部にFM局名表示出来るのですが、その為に時計部に接続するハーネスです。

カセットはメカを電動で動かすタイプです。マイク付き、録音機能付きです。

 

VIP以外のBroughamは、

日立のアンプ部は、KMS-3501C、カセット部は、CSD-6701C。

クラリオンのアンプ部は、RN-9001B、カセット部は、?。

アンプ部はVIPと同じです。

カセットはメカの一部を手動(人力)で動かすタイプです。メタル、ドルビー対応。

 

ワゴン、バンも含めたSGL以下のグレードは、

日立のアンプ部は、KMS-5201C、カセット部は、CSD-6801C。

クラリオンのアンプ部は、RN-9029B、カセット部は、PN-8014B。

アンプ部のボリュームはアナログです。

Brougham以上では後席赤外線リモコン受光ユニットがある場所にワイヤードリモコンがあって、

ボリューム(小さくするだけの)やラジオの選局(サーチだけ)が出来ます。

DIN7PINのAVC端子(多分外部アンプやイコライザーを接続する端子)に接続するんだと思います。

12PINの赤外線リモコン端子と8PINのTVチューナー用端子はありません。

カセットはメカの一部を手動(人力)で動かすタイプです。メタル、ドルビー非対応。

表面パネルは、より低いグレードは金属ヘアライン風ではなく黒の様です。

SGLでもアンプ部がこういうパターンもある様です。詳しくは分かりません。

日立は、KMS-5201C、クラリオンは、RN-9002B。

BASS、TREBLEをまとめてTONEなんでしょうかね。

 

Y30以外でも、この時代の車は中身が同じっぽい物が多いです。例えばR30。

アンプ部は多分サイズは一緒です。ボリュームはアナログっぽいですね。

カセット部はY30 Brougham VIP のカセットから録音機能を省いただけで、それ以外は一緒に見えます。

R30でもグレードによって違いがある様で。

アンプ部のチューナーは懐かしのアナログですね。

カセット部はY30のSGL以下と中身は同じに見えます。

H252プレジデントも同じっぽいです。

アンプとカセットのレイアウトが左右逆です。

アンプ部の左端に赤外線リモコン受光口があります。その分、横幅が大きいです。

アンプ部の中身はY30のBroughamと同じに見えます。

バランス、トーンのボリュームの扉は有りません。オーディオ全体がフタで隠される設計です。

カセット部はY30のBroughamと中身は同じですね。

U11ブルーバード、S12シルビア、F30レパード、C32ローレルも中身はこの辺と同じっぽいです。

 

うちのY30は中古車両購入時から純正オーディオはありません。

純正オーディオの見た目は好きなんですけどね。

でも純正にしません。サイバーナビで完成です。

ところがY30純正オーディオは私の様なマニマ向けで高いんですよね。で。

2026-8、H252の純正オーディオを入手しました。

つまみが全部有りません…。パネルもまぁまぁ痛んでます。その分安く入手出来ました。

型番は、アンプ部が日立 KMS-3521P(R) 、カセット部が日立 CSD-6721P。

 

配線は、調査の結果、下記です。

 

まず、カセットデッキのベルトが溶けてるはずなので、確認してから交換しようと思います。

予想通り、溶けてますねぇ…。更に分解してまず掃除します。

掃除が終わったら、新しい適切なベルトをかけます。

予め交換用のベルトのセットを用意しています。

この中から、キャプスタンベルトはφ83mm程の物を、制御用のベルトはφ32mm程の物を使いました。

これでとりあえず動くハズです。電源を入れてカセットを入れてみます。

すると…。再生はしているっぽいのですが、リバースしたら動かなくなりました。

更にカセットが取り出せなくなりました。なんかおかしい。

ギアが欠けてるんでしょうか…。

あれ?さっきの写真、

歯が欠けてる…。

POM(白い樹脂のギア)の歯欠けを修理する為には、

ホットボンドで正常な歯の型を取って、その型を使って、

重曹と瞬間接着剤で新しい歯を作ってやる方法がある様です。

ところで本当に歯が欠けているんでしょうか。虫眼鏡で良く観察してみます。

すると、これは欠けてるんじゃなくてそもそも歯が無い設計の様です。

じゃ問題はここじゃないんですね。良かった。

でもやはりこの歯車がヘッドの上下を制御している様です。

この歯車の位置を検出する為のスイッチが横にあります。

とりあえずこの接点を接点復活してみます。

だったのですが…。まだ正常動作出来ません…。

他にまだ正常動作出来ない原因があるハズです。良く観察します。

すると、ココ。

バネが付くやつです。それなのにバネが付いていません。

相手側もこの奥にあります。すぐ上の板金とバネでつながっていたハズです。

でもバネはありません。どこにも転がっていません。紛失です。

しょうがない、それなりのバネを別途用意する事にします。

使い終わった100円ライター。ちょっと昔のタイプで、

押しボタンの上にスライドするチャイルドセーフティがついているタイプです。

このスライドする所のバネをもらいました。ちょっと加工します。

いい感じに付いてくれました。板金もそれらしい動きになりました。

それなのにまだ動作がおかしい…。何故だろう…。

 

改めて動作を良く観察してみます。

出来るだけ分解した状態で電源を入れて動かして良く見てみます。

するとどうもベルトが滑ってる事が分かりました。

ちょっと大きすぎたんですね。もうちょっとキツメのベルトに交換してみます。

するとやっと。正常動作してくれる様になりました。

ちゃんとリバースも出来ます。

ただ、たまに再生がロックされない事があります。再生ボタンを押している指を離すと再生が止まる。

スライドする部品のグリス切れで抵抗が大きくてベルトが滑るのかな?

必要と思われる箇所にシリコングリスを塗ってみます。

が、まだたまに症状が出ます。本体をひっくり返した状態の時の方が症状が出ます。

まぁたまになので。とりあえずこれでほぼ正常動作出来る様になったので、先に進む事にします。

 

ヤフオクで落札したこのオーディオには、短い車体側のハーネスが付いてきました。

動作確認しやすい様にハーネスを加工しました。

フロントスピーカーの配線にはバナナプラグのメスを付けて、バナナプラグオスのスピーカーをつなぎ易くしました。

電源は、アンプ側とカセット側を合わせて、ACC、イルミ用にスイッチを付けました。

 

これで簡単にスピーカーにつなげる様になったので、レストアしたカセットの音を聞いてみます。

すると…。一応カセットで音楽は聞けたのですが、アンプの可変抵抗類が全部ダメです…。

ボリュームは電子ボリュームなので大丈夫なのですが、

BASS、TREBLE、BALANCE、FADERが全然言う事聞いてくれません。

LOUDNESSのスイッチもダメです。

とりあえずLOUDNESSのスイッチを分解清掃。

スライド接点が汚れています。

ティッシュを小さく千切って、ピンセットで挟んで、エタノールで拭き掃除。

接点の汚れは殆ど落ちないので、ピカールで磨いて、

もう一度エタノールで拭き掃除、サンハヤトのコンタクトグリースで仕上げます。

綺麗になりました。

ボリュームは、分解清掃出来れば良かったのですが、出来ませんでした…。

隙間からコンタクトスプレー(接点復活材)を吹いてグリグリ回してみますが、回復しません…。

しょうがない、交換です。

普通のボリュームに比べてずいぶん小さいですね。

ALPSのRK097シリーズみたいです。シャフト長28mm。センタークリックタイプです。

BASS、TREBLEは50kohm、BALANCEは20kohmです。

とりあえずで似た様な物を買ってみます。

FADERのボリュームはコンタクトスプレー(接点復活材)で綺麗に復活した様です。

80ohmの2連です。

 

ボリュームが届くまでの間、他の作業を進めます。

フェイスパネルが痛んでるんですよね。綺麗にしたい。

ぱっと見、シャンパンゴールドの金属パネルのヘアライン処理に見えます。

文字が打ちぬいてあり、イルミで浮かび上がります。

これをどうやってレストアするか…。とりあえず分解して構造を見てみます。

アンプ部のフェイスパネルの裏側の基板を取りました。マイナスの小さいネジが使われています。

青いシリコンゴムをかぶせたイルミ用電球が6個あります。TIMERのインジケーターだけチップLEDです。

フェイスパネルの表側のパネルが剥がせました。0.5mm厚の透明の樹脂シートです。

両面テープで貼り付けてありました。ブレーキクリーナーで両面テープを溶かしながらヘラで剥がしました。

イルミで光る文字部分は裏側から青色塗装です。Y30は緑ですかね。

更にその上に白塗装してある所もあります。何段階かある様です。光の拡散の調整ですかね。

それ以外の所は光が透けない様に裏側から黒塗装されています。一部黒シールで補強してあります。

表側は艶消し黒塗装で、下半分はその上にシャンパンゴールドの塗装でヘアライン処理です。

もちろんイルミで光る文字部分は塗装していません。これをどうするか…。

左下のFM DIVERSITY と右下の日立のマークは光る様に青塗装してありますが、光源が無いので光りません。

イルミ用の電球は6個あります。

左から2個目、3個目、4個目、6個目は5V電球で、

2個目と3個目が、4個目と6個目がそれぞれ直列接続されています。

1個目と5個目は12V電球です。

上写真は撮影用に電圧を下げていますが、電球はほとんど切れていますね。

 

表面のパネルをスキャナーで読み取りました。

これをベースに、カットプリンターでシールをカットしてみようと思います。

Silhouette Cameo 3 です。8年前に購入したのですが今回初めて使ってみます。

カットした文字でマスキングしてシャンパンゴールドで塗装するか、

文字を抜いたシャンパンゴールドのシールを貼るか。

スキャンデータからカットデータを自動で作ろうとしたのですが、あまり綺麗に作れませんでした。

なので、写真をベースに手動でカットデータを作製しました。

フォントはなるべく似た様なフォンドを選びました。Windows標準で入っている、Impactというフォントです。

とりあえずこのカットデータでシールをカットしてみます。

意外に細かくカット出来ました。でも、"A"や"B"の内側の島はどっか行ってしまいます。

多分フォントがいけないんだと思います。内側の島が小さすぎる。

さぁどおするか。

 

ところでボリュームが届いたので交換します。

FADERは元のままです。BALANCE、BASS、TREBLEを交換しました。

だいぶ奥に行ってしまいましたね…。現状マイナスドライバーが必要です。

ただ、音はびっくりする位良くなりました。

30年前の記憶だともっと音が悪かったと思うのですが…。予想外に良くなりました。

ノブの事はまたこれから考えます。

 

次に、bluetooth を付けたいので、元の回路を解析します。

上基板です。後面のコネクタ類は上基板に取り付けてあります。主にアンプ回路と制御回路です。

下基板はチューナー回路です。

上基板のパターンを追っていきますが…。両面基板です。

コネクタが邪魔でコネクタの下のパターンが追えません。

なのでコネクタを取り外しました。

ちょっと回路が分かってきました。

Y30(H252)のオーディオシステムは、電源後押し優先システム(Y30取扱説明書より)です。

ラジオを聞いている時にカセットテープを入れると、

ラジオの電源がOFFになってカセットテープが優先して再生されます。

逆にカセットを聞いている時にラジオの電源を入れると、カセットの電源がOFFになってラジオが優先されます。

この辺の回路を解析してbluetoothをうまく入れたい所です。

DIN5PINにはカセットテープがつながっています。

その隣のDIN7PINがオプション用でしょうか?ここがBlueTooth用に使えそうです。

DINコネクタ周りの回路図は下記。

RL901はアンプの電源でしょうか?

ラジオ、カセット、オプションのどれかの電源を入れられるとそのデバイスがP-OUTに12Vを出し、

それをP-INで受けた他のデバイスは自身の電源を落とす制御の様です。

 

回路を検討してみます。

BluetoothのON/OFFは、タイマーボタンを使おうと思います。インジケーターも付いてるし。

ラッチするタイプのスイッチではないので、電気的にラッチさせます。フリップフロップを使います。

こんな感じかなぁ…。まぁ詳細は組んでみて都度更新で。

主要使用部品は、フリップフロップは、東芝 TC7WH74FU。秋月で5個¥100です。

安いのは大事です。パッケージがちょっと小さいなぁ…。

秋月ついでに、3端子レギュレーターはNJM78L05UA、5V100mA、10個¥200です。

bluetoothモジュールは、アリで4個¥468でした。

他のショートパーツは持っている物から。

フリップフロップICはやはりパッケージが小さすぎて0.1inchユニバーサル基板ではどうにもなりません。

SMD用のユニバーサル基板を切り取って変換基板的に使いました。

動作確認後、最終的にこんな感じになりました。

自作制御基板とbluetoothモジュールをオーディオと合体。

基板のケースは、草刈り機のダイアフラムが入っていたケースです。

純正オーディオのイルミ用の電球は球切れが多かったので、全部LED化しました。

使ったLEDは、3.5mm x 2.8mm の白LEDです。¥200/10pcsです。

元の電球は2個直列と1個直の2種類があったのですが、

LED化するにあたり、3個直列、2個直列にパターンを加工しました。

制限抵抗はそれぞれ、330ohm、470ohmとしました。

bluetoothインジケーターLEDは、bluetoothモジュールの物を移植しました。

ほぼほぼ希望通りに動いてくれる様になりました。

この後、カセットデッキ側もLED化。

 

ボリュームのノブを用意します。

汎用のノブをいくつか用意しました。

メインボリューム用にこちら、トーンコントロール用にこちら。

購入した物は星形、純正オーディオの物は日産マーク型。

こちらで使ったプラ板でアダプター的な物を作り、水道管用のシリコンテープで補助して作製。

トーンコントロール用はこんな感じ。

まぁまぁいい感じになりました。

 

動画を作製しました。

 

 

つづく(?)

 

 

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