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2012-8、ガソリン漏れ修理。
嫁さんのお父さんから、草刈機を修理して欲しいと依頼がありました。
パーツリストはこちらから。エンジン形式はG23L、22.5ccの様です。
7-8年物らしいです。
不具合症状は、ガソリンが漏れる。
ガソリンタンクからキャブへ行く燃料ホースと、ゴムパッキン(?)の隙間からボタボタ漏れています。
ゴムパッキンが劣化してヒビだらけです。
エポキシ樹脂系の2液性の接着剤で隙間を埋めました。
エポキシ系だとガソリンに強いらしいです。
まぁでも補修部品を取り寄せて交換したい所です。
部品番号は550085300です。
2013-2、不調、現役引退。
調子が悪いので買い替えたいとの事。
zenoah BCZ260EZ を購入しました。これは現役引退です。
が、せっかくなのでこれも軽くメンテしてみたらまぁまぁ調子良くなりました。
2015-12、メンテナンス。
zenoah BCZ260EZ がエンジンブロー、修理しました。
ついでにこれも再び軽くメンテしてまぁまぁ調子良くなりました。
2017-6、キャブレターダイヤフラム交換。
zenoah BCZ260EZ のエンジンがかからなくなってしまったので修理して欲しいとの事。
キャブオーバーホールで修理完了です。
ついでにこれの様子も聞いてみるともう使っていないと。
見てみるとプライマポンプが破けています。
ついでにこれもキャブオーバーホールしてみます。
ダイヤフラムはWalbro WYJ用ダイヤフラムセット社外品 \360、
プライマーポンプはWalbro WPV12-Aプライマーポンプ社外品 \180を購入。
交換してオーバーホールすると調子良く動く様になりました。
zenoah BCZ260EZ よりもこれの方が軽くて使いやすいそうです。現役復活。
2018-5、リコイルスターター修理。
リコイルスターターのひもがだら〜んと伸びてしまっています。
おぢぃちゃんがひもがひっかかって?治そうとして分解してさらに伸びてしまったそうです。
修理します。バネまで分解してしまいましたが、バネは分解する必要は無かった様です。
ひもを引っ張ってバネにテンションかけた状態で、ひもを巻きなおして修理完了。
それから点火プラグのコードが外れやすくなってしまったそうで、針金でしばってありました。
プラグに接触する電極のスプリングをラジペンでちょっと曲げてやって外れにくくしておきます。
2018-8、ガソリン漏れ修理 2。
前回 zenoah BCZ260EZ のピストンシリンダー交換の時に購入したエンジンオイル、おかわりです。
ついでにガソリンタンクのパッキンを購入しました。ゼノア純正パイプコンプ \700。
やっぱりエポキシ樹脂じゃぁあんまりいまひとつでした。
2019-2、点火不良修理。
またエンジンがかからなくなってしまったそうで。
調べてみると点火していません。
テスターで見てみると、プラグキャップ〜GND間に導通がありません。
正常であればコイルの抵抗値、4kohm程が見えるハズです。
前回プラグとプラグキャップが外れやすくなってしまったと言っていた時に何かおきていたのではないかと思われます。
プラグケーブルからプラグキャップの電極を外してみます。
プラグケーブル先端〜GNDは4kohmあるので断線はしていない様ですが、
プラグケーブルの被覆は一部破けているので、プラグケーブルとプラグキャップを新品に交換しようと思います。
プラグケーブルはこちら、プラグキャップはこちらを購入しようかと思います。
お金に余裕があれば耐久性の高そうなシリコンのこちらとこちらの方が良いかと思います。
プラグケーブルはzenoahのが実測φ5.5mmに対して7mmとあるので、接続部はちょっと削らないといけないかも。
プラグは碍子部がZenoahが実測φ12mm、電極部が実測φ5.4mmありました。
モンキーは碍子部が実測φ10mm、電極部が実測φ3.8mmでした。
上記プラグキャップは10mm、12mm、14mm対応との事なので多分大丈夫なんだと思います。
ミニジープの110ccエンジンを買った時に点火コイル(ケーブル、キャップ付き)が付属してきたので、
とりあえずこれで試してみようかと思います。
多分これと同じです。プラグケーブルとプラグキャップを購入するより全然安いですね。
だったのですが、プラグが入りません…。碍子部がφ10mm専用なんでしょうねきっと。
結局、プラグキャップの中の接点を整えて、プラグケーブルにつなぎなおして修理しました。
プラグキャップ〜GND間は4kohmになりました。
それなのに点火しません。あれ?なんで?
なんて事をやっている最中、リコイルの中のスプリングが折れました…。
これも同じく前回ひもがだら〜んとなってしまった時に何かあったのかもしれません。
分解して修理しました。
なのに、再びスプリングが折れます。あれ?スプリングって寿命があるのかな?
折れる度にスプリングが短くなっていってしまっているので、そのせいなのかもしれません。
新しいスプリングを購入する事にします。
純正品はやたら高そう(\2k位)なので、中国製のこちらを購入してみました。
折れた物と同じく幅4.0mmなので問題無いと思います。
苦労してセットしてみましたが、
動作確認してみると今度はなんとスプリングを固定する回転部品側の樹脂が折れてしまいました…。
スプリングは見た目、純正品の倍位の長さがある様に見えます。だからいけなかったのかな?
半分ほどに切断してみます。
固定部分を作ろうとラジペンで鋭角に曲げると折れてしまいます。
スプリングってそういうもんなんでしょうかね。
小型バーナーで温めながら曲げたら曲げられました。
回転部品側の樹脂のツメは折れてしまったので、その代わりにスプリングを止められる様に、
残っている樹脂をちょっと削って加工しておきました。
組み込んで動作確認してみると、今度は良い様です。スムーズに引っ張ってくれます。
点火不良の件に戻ります。
コイルとフライホイルの磁石とのクリアランスを確認してみると、何故かほぼ接触しています。
しかも組み付けが間違えています。高さがあっていません。スペーサーの位置間違えています。
本当にこれで今まで動いていたのでしょうか…。
正しくは0.3mm程だそうなので、メモ帳を4つ折りにして0.3mm程のスペーサーを作って挟み、調整しました。
それでも点火しません…。なんで?コイルの抵抗もあるので断線していないハズなんですが。
CDIとか何か進角する回路があってそれが壊れてしまったのでしょうか。
良く分からないのですが、点火コイルASSYに問題があるのは確実です。交換するしかありません。
で、使えるか確証ありませんが、純正品は高いのでこちらを購入してみました。送料込US$9.99でした。
旧正月中だった為か、2週間ちょっとかかって届きました。
若干形が異なりますが、ネジ固定部とピックアップ?部が見た目同じ感じなのでいけるかなぁと。
上写真右が純正、真ん中が今回代替えとして使う物。
左は注文と違う物が送られてきた物です。これには取り付け出来ません。返金してもらいました。
交換した結果、エンジンはかかりました。久しぶりに。よかった。
でもなんか回転が安定しない。
キャブ周りのパッキンがアヤシイです。エア吸っている?
エンジン回転中にブレーキクリーナーかけたらエンジン止まりました。確定です。
ガスケットを作ります。BCZ260EZの修理で使ったDAYTONA ベースガスケットシート 0.4mmを使います。
前回同様カッターと皮用ポンチを使って作りました。
これで安定しました。
2019-6、ピストンシリンダー焼き付き。
せっかく修理して調子良くなったのに…。
またエンジンがかからなくなってしまったそうです…。
見てみるとまたまたエンジンブロー。ピストンがキズだらけです。
シリンダーもキズだらけ。
漏れ漏れでちゃんと圧縮出来ていません。
おぢぃちゃんの使い方に問題があるのは判っているんです。
エンジン冷えている状態からいきなりレッドゾーンまで回してしまうし、
レッドゾーンで使ってた状態からそのままエンジン切ってしまうんです。アフターアイドリング全く無し。
エンジンが可哀そうです。使い方をアドバイスしてもなかなか直してくれないんです。
エンジンオイルの混合もちゃんと正しくやってくれているのかわかりません。
もう純正新品パーツで交換するのはもったいないので、中華で探してみます。
HT2310、G23L用です。使えるかどうか確証ありませんが安いので購入してみます。
2019-8、ピストンシリンダー交換。
追記。2024-9、リンクが切れていたので同等品のリンクを置いておきます。
分解していきます。
ピストンキズだらけです…。
ブレーキクリーナーでクランクケースを掃除した直後の写真なので、ピストン汗かいてます。
シリンダーもキズだらけ。
ピストン新旧比較。形状は全く同じではありません。コピーではなく互換です。
ピストン天面の矢印を排気側にして新しいピストンをクランクロッドに付けてみますが…。
なんか隙間がたっぷりあります。大丈夫なんですかね?
シリンダー新旧比較。形状はいろいろ異なります。
新しいシリンダーは輸送の問題でしょうか。フィンがいっぱい曲がっていました。
直そうと思ってマイナスドライバーでちょっとこじったら…。割れました。まぁいいか。
点火コイルの取付位置とか肝心な所は当然ですが同じ位置の様です。
クランクケースに取り付けます。
クランクロッドのベアリングとかピストンやシリンダーにエンジンオイルをたっぷり塗っておきます。
ピストンリングを押さえつけながらシリンダーを嵌めてシリンダーをクランクケースにボルトで固定します。
が、なんかボルト位置の精度が今一つの様で…。
片方のボルトを締めるともう片方のボルトが締められなくなったり。
でもなんとか様子を見ながらボルトを締めていって、隙間なく取り付け出来ました。
なんかナナメに見えますが…。でもピストンはちゃんと動きました。
あと、ケースを取り付けてみたら、シリンダー天面の高さが純正よりちょっと高い様で。
ケースにぶつかっている様に見えます。
ケースが溶けたりする様だったら当たる所を切り取ろうかと思います。
エンジンはちゃんとかかりました。
でもなんかおかしい。回転数があんまり上がりません。
1分位アイドリングしてたらちゃんと普通に回る様になりました。
そういうもんなんですね中華エンジンは。きっと当たりがついたんでしょう。
1時間程アイドリングしておきます。
その後、おぢぃちゃんには10時間程はエンジンオイルちょっと濃いめで馴らし運転でと伝えて引き渡しました。
追記。2024-9、元気に動いています。エンジンの調子良いです。
2019-9、点火コイルねじ締め直し
またエンジンかからなくなってしまったとの事。
ピックアップコイルの固定が緩んでしまった事が原因でした。
ピックアップコイルの固定の相手側が中華シリンダーなので、
材質の強度が信頼出来ないので遠慮がちに緩めに固定したのがいけなかった様です。
ピックアップコイルの先っぽが接触していた為に摩耗して先が開いてしまっていました。
でも正しく固定したらエンジンは元気良く回ったのでまぁ良いでしょう。
それからシリンダーの固定も緩んでしまっていました。
そのせいで全体がオイルまみれでした…。掃除が大変でした。
まぁとりあえずネジが振動で緩む程使っても大丈夫な様です。
2020-6、点火コイル破損交換
またまたエンジンがかからなくなってしまった様です。
エンジンが焼き付いたんだと思うとの事です。
見てみると、スターターのヒモがひけません。ロックしてます。
分解してみて分かったのですが、点火コイルが外れてローターに挟まっています…。
外れた点火コイルはローターの羽をたくさん破壊してしまっていました。
点火コイルの重ねた鉄板はビロビロに開いてしまっています。
外れる前にかなりの異音があったハズなんですけど…。
何でそのまま使い続けていいと思ったのか理解出来ません…。お陰で被害はかなり拡大しました…。
前回緩んだ時にネジロックしておけば良かった…。
挟まっていた点火コイルを取り出して、一応正しい位置に取り付け直して(上写真)動作確認してみますが動きません。
まぁしょうがない。また前回と同じ店で買い直します。
新しい点火コイルを使ったらちゃんと動く様になりました。
ロックタイト243でちゃんとネジロックしておきます。
でも冷却の為の羽が半分位になってしまったので、
バランスも悪いし冷却が足りていない事になっていると思います。
ローターを交換したい所ですが、どこで入手出来るんでしょう。見つかりません。部品番号は550041410 です。
ヤフオクで中古エンジン買って載せ替えた方が良いでしょうかね。
2020-7、リコイルスターターのバネ破損修理
エンジンの方はあれから調子良く動いているそうです。
中華も元気に動いているのですが、斜面の草刈りにはやはりこれの方が軽くて使いやすいそうです。
ただ、またまたバネが千切れてしまいました。
小型バーナーで温めながらバネを成形して、タイバンドで縛り上げてセットします。
内側の樹脂はツメが折れてしまっています。
が、小型バーナーで温めながらバネの端をうまい事曲げてやればちゃんと使えます。
こんな感じになる様に。(写真撮り忘れ…)
ひもを巻いた状態で樹脂の糸巻をバネにセットするとひもがちょっと出てる状態になるので、
ひもを引っ張ってバネにテンションかけた状態でひもを更に1〜2周まいてやります。
2022-7、燃料タンク破損、交換
なんか調子悪いとの事でまた使っていなかった様です。
様子を見てみようとガソリンを入れたら、タンクから漏れてしまいました…。穴開いています…。
BCZ260EZは結局調子良くならないので、とりあえずBCZ260EZの燃料タンクをもらってしまう事にします。
ネジ3本の内2本は取り付けられたのでまぁ大丈夫でしょう。
リコイルの下のネジだけちょっと位置が合いません。
ガソリンを入れてエンジンをかけてみると、特に調子悪く無い様です。
やっぱりこれが軽くて使いやすいそうです。またまた現役復帰。
2023-8、リコイルスターターのバネ破損修理
2023-9、点火プラグ交換、プラグキャップ修理
ぢぃちゃん(嫁さんのお父さん)はメカの知識が全く無いのに自分でいじりたい人です。
そんな人がいじっちゃう所が点火プラグ。新品に交換するだけであれば簡単だし安価ですし。
ただ、それで調子が良くなるはずは無いんですけどねぇ…。良くなった気がするんでしょうきっと。
私は点火プラグなんてそう簡単にダメになる部品じゃないと思ってます。
今までも頻繁に新品に交換していた様です。もったいない。
でもプラグ周り汚れ放題のままで畑の土の上で交換しちゃうんですよね。
土とか砂とか草とかシリンダの中に入り放題に見えます。
上記の様にぢぃちゃん所有のエンジン式の農耕機のシリンダ、ピストンはみんな傷だらけ。
これが原因である可能性が高いので、プラグ交換をしちゃダメとは既に何回も言ってるんですけどねぇ…。
その時はわかったと言うものの、調子悪くなったから治してくれと持ってくる時はいつもプラグ交換しています…。
それからこないだとんでもない行為を見てしまいました。
点火プラグを外して先端を紙ヤスリで磨いています…。
いやぃゃ…。点火プラグが何する部品か知ってます?
プラグのエッジを削り落とすってプラグをダメにする事が目的ですか?
しかもその紙ヤスリに接着してある鉄を削る為の研磨剤ってプラグのカーボンとかに付くと思います。
まさかそれをシリンダーに差し込むつもり?平気で差し込んでます…。
以前焼き付いたピストンとシリンダーを交換した時は、ほこりひとつ入らない様に気を付けて掃除したのに。
更にオイルもちょっと高級なzenoah純正を使ってもらう様に変えてもらったのに。
その間もぢぃちゃんはシリンダーに研磨剤を補給し続けていたんですね…。
点火プラグを触っちゃダメと嫁さん(娘)とばぁちゃん(奥さん)も一緒にかなり強く改めて言っておきました。
このZenoah BC2300 の純正点火プラグはチャンピオン CJ8Y です。
互換品はNGK BPM6A or BPM6Y です。
ぢぃちゃんが取り付けていたプラグはLD L7T 。熱価が異なります。
更にギャップが1.0mm 以上あります。いやいや無理でしょ。治しておきます。0.6mm〜0.7mmのハズです。
それでもスパークしてない。あれ?
プラグキャップを見てみると中に電極がありません…。
もう部品取りにしてしまったBCZ260EZ からもらいます。
両端の針をプラグケーブルに挿して導通させます。
あとは、ぢぃちゃんは余計な事はする(プラグ交換とか)のに掃除は全くしない人なので、綺麗に掃除しておきます。
修理の基本は掃除です。オイルでどろどろだと不具合も隠れてしまいます。
その他、針金巻いたりビニテ巻いたりしてる所を修理しておきます。
プラグは部品取りのBCZ260EZ にチャンピオンCJ8Y が付いていたのでこれに交換しておきます。
もうピストン、シリンダ傷だらけなので回転はそんなにスムーズにはなりませんが、
エンジンがちゃんと回るし止まらないで作業出来る状態まで調子良くなりました。
2024-9、リコイルスターターのツメ修理(交換)
リコイルスターターが空回りするそうです。分解してみます。
エンジン側のツメがありません。
上写真緑の部分、軸の樹脂のラッチの片側が折れてしまった様です。
ツメはハウジングの中に転がってました。
これはちょっと修理は難しそうですね…。
部品取りのBCZ260EZ を見てみます。
同じ様なツメがありました。上写真は2個あったツメの片側は部品取りした後です。
こちらは樹脂のラッチではなくCリングで固定してありました。
裏側のCリングを取り外して、
BC2300に移植。
今まで通り使える様になりました。
部品取りが無い人は、こちらなんか使えるんじゃないでしょうかね。知らんけど。
場合によっては爪だけでも。
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