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2013-2、新品購入。
嫁さんのお父さんからの依頼で、今まで使っていたzenoah BC2300が調子悪いので新調したいとの事。
リクエストのzenoah BCZ260EZをインターネット通販で購入。税送込\50,000でした。
取扱説明書はこちら、部品リストはこちら。エンジン形式はGZ26S、25.4ccです。
2015-12、ピストン焼き付き。
故障。エンジンがかからないとの事です。
点火プラグは濡れているのでガソリンは来ている、スパークもするのでこれもOK。
では…って事でマフラーを外してピストンを見てみます。
すると、見事にピストンキズだらけ…。シリンダーを分解してみます。
いや〜ん。
どうも機械の扱いが苦手な人の様で…。まだ新品買って2年なのに…。
zenoah BC2300もエンジンはかかるのですがピストンキズだらけでした…。
後日談。故障の原因が判りました。
付属品のアクセルワイヤーのホルダーを無くしてしまったらしいのですが、
それが無いとアクセルワイヤーが抜けてしまうので、抜けない様に針金でしばってありました。
これがまたいい加減な対策で…。
ちょっとしたきっかけで抜けてしまってひっかかって、アクセル全開でしばらく動かしてしまったそうです。
レッドゾーンでしばらく回してからのまさかのエンジンオフ。
そりゃ焼き付きます…。
ピストン、シリンダーの補修部品を購入しました。
合計\14,590。中古エンジン買った方が良かったカモ。
エンジンオイルはホームセンターの物を使っていたそうですが、新品ピストンシリンダーなので、
ネットで評判の良いゼノア純正2サイクルエンジンオイル50:1 \1,550を使ってみます。
ピストン新旧。
ピストンピンの固定リングをラジペンで外し、ピストンピンを抜きます。が…。抜けない。
穴周辺にカーボンがこびり付いていて、穴が小さくなってしまっているからです。
やすりで削って穴拡大して抜きました。
ピストンの取付には向きがあります。新しいピストン天面の矢印を排気側に向けます。
ピストンを交換してエンジンオイルを塗ったピストンピンを入れ、固定リングを入れます。
固定リングは、切れ込み(両端共)から先に穴に押し込めばピストンに大きなキズを付ける事も無くうまく入りました。
次にシリンダー。
ピストンとシリンダーにエンジンオイルをたっぷり塗ります。
ガスケットもセットしておきます。
ピストンにピストンリングを取り付けます。
ピストンリングの端から溝に入れようとしても上手くいきません。
ピストンリング全体をピストンに押し付ける様にしてからちょこっと広げて溝に嵌め込みました。
ピストンリングの切れ込みの位置は決まっています。
ピストンの溝にピンが打ってある所がピストンリングの切れ目です。
ピストンリングの付いたピストンをシリンダーに入れます。
ピストンリングはシリンダー径より大きくなっているハズなので、ピストンリングを縮めながらシリンダーに入れます。
合体、完成。
エンジンオイル多めの燃料でしばらくアイドリングでエージングします。
アクセルワイヤーホルダーの代わりになる物を作ります。
2.0mmのアルミ板に穴あけ、曲げ加工して作りました。
2017-6、キャブレターダイヤフラム交換。
エンジンがかからなくなったので修理して欲しいとの事です。
点火を見てみるとどうも弱い。各接点を磨いてみます。
プラグも磨いてギャップを調整しておきます。0.6mm〜0.7mmだそうです。
火花はちゃんと飛ぶ様になりました。
でも原因はどうもそこではなさそう。ガソリンがきていない様子です。
キャブレターはWalbro WYA 。ウォルブローと読むそうです。分解清掃します。
私はダイヤフラム式キャブレターを分解した経験が無いどころか原理もよく知らないので、
google先生から教えてもらいながら学んでいきます。
プライマリーポンプ側のネジ4本を外して分解します。
が、ガスケットが張り付いていて分離出来ません…。
プライヤーを使って分離してからガスケットをカッターを使って丁寧に剥がします。
消耗品のダイヤフラムは経験が無いのでこれが健康な状態か良く判らないのですが、
破けている訳でも無くきっと正常なのではないかと思います。
各穴をブレーキクリーナーで掃除します。が症状変わらず。
このダイヤフラムはもうダメなのだろうか?そんなに高くもないので交換してみる事にします。
Walbro WYA用ダイヤフラムフルセット社外品 \810 を購入。
交換するとエンジンがかかる様になりました。ダメだったのですね。
まだ若干始動は悪い気もしますがちゃんと動く様になったので修理完了です。
2018-8、キャブレター負圧系統修理。
また動かなくなってしまった様です。
またしてもガソリンが来ていない。ダイヤフラムは去年交換したのですが。
キャブに刺さっている負圧ポンプ用の負圧のホースを抜いて、
ホースの端を触ってみてもあまり負圧を感じられません。
負圧系統に問題がありそうです。ガスケットが抜けているのでしょうか。
台所にあった資源ごみの牛乳パックを使ってガスケットを作ってみました。
だいぶ負圧を感じ取れる様になりました。
エンジンかかるはかかるのですが、やはりかなりかかりにくい。
パーツリストはコチラが近い様です。
その後、この話をしたお友達からちゃんとしたガスケットを頂きました。
DAYTONA ベースガスケットシート。実測0.4mm厚でした。
これを切り取ってガスケットを作りました。
丸穴は100均の皮用ポンチのφ5mmとφ3mmを使いました。
ダイソーの手芸コーナーで2本入りで売っていました。
こちらでもCPは一緒ですね。
元のスチールの両面にスポンジ状の物が塗りつけてあるガスケットは、今回は使いません。
上写真の樹脂側があまり綺麗な面になっていなかったので、樹脂面に液体ガスケットを塗りました。
液体ガスケットは、ステージアのタイミングベルト交換の時に購入したPITWORK 1218B です。
これでかなりかかりやすくなりました。
2018-9、ピストン焼き付き 2。
またエンジンがかからないとの事です。直したばっかりなのに。
確認してみると全然かかりません。おかしい。
キャブレターを外してピストンを見てみると見事傷だらけ…。
また焼き付かせてしまった様です…。せっかく直したのに…。
zenoah BC2300が調子良いのでこれはこのまま放置する事にします。
2019-2、BC2300も動かなくなってしまったので、もう一度こちらの復活を試みます。
おぢぃちゃんはピストンとシリンダーを買って交換して欲しいとの希望です。
ピストンとシリンダーは高価なので、原因がそこじゃなかったら大変です。
とにかくガソリンがきません。
負圧ポンプの負圧がまだ弱い気がしますがそれが妥当なのかどうか、経験不足で確証がありません。
じゃぁって事でキャブレターを分解して確認してみます。
メインジェットの穴にブレーキクリーナーを吹いてみた所、
なんとメインジェットの樹脂の筒の側面から吹き出しましたっ。
これじゃエンジンかかるはずがありません…。
なぜそんな所が割れてしまったのか不明ですが、そんな所の部品も出ないでしょうし、キャブ交換です。
届いた物を見てみると同じく筒の横からブレーキクリーナーが噴き出します。あれっ?
よく構造を見てみたら、どうもこれで設計通りの正しい動きの様です。
モンキーとかのキャブしか知らないので筒が割れてると思ってしまったのですが、
ニードルピンがモンキーとかと違ってまっすぐなんです。
ニードルは筒の側面の割れ目の長さを調節している様です。
おやおや。じゃキャブのせいじゃなかったんですね…。
もう諦めようかなぁ…。
2022-7、部品取り。
もうあきらめます。
BC2300の燃料タンクに穴が開いてしまったので、これの燃料タンクをあげます。
2024-9、リコイルスターターのツメもBC2300 にあげました。
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