ステージア リアブレーキキャリパーオーバーホール

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2012-7、リアブレーキパッド交換をして、引きずりを発見。

シールキット(オーバーホールキット)が届いたので、オーバーホールします。

シールキット(オーバーホールキット)は、日産純正品の部品番号はAY620-NS020

部品入手は友達の部品商社さんにおまかせしました。自動車整備工場で使っている物だそうです。

Seiken SP-A480P(追記:新品番は270-10480)。

キットには銅ワッシャがついていないのですが、ブレーキラインを外すので再使用不可の銅ワッシャは必須です。

SUN CP10、10mm、16x10x1。

 

はじめます。まずひきずりを起こしていない左後から。

ブレーキラインを外します。

外したブレーキラインは、百均のクランプとゴムで止めておきます。

ポタポタ垂れる程ではないですが、だんだん滲んできます。

早く作業終わらせないと。

ちなみにボルトは穴あきです。

 

取り外したキャリパー。

ピストンブーツからリテーニングリング(ピストンブーツを固定している)を精密マイナスドライバーでこじり出します。

次にピストンブーツを取ります。ん?

なんかサビが…。

大変だぁ〜。

ピストンブーツは仕事してたのでしょうか…。

この状態で、取り外したブレーキラインの所から圧縮エアーを送ってピストンを出すのですが…。

全然出てこない。

KURE 5-56 を大量に使って、ピストンを出したり逆に押し込んだり。

1時間以上奮闘していたと思います。やっと出てきました。

ピストン自体にはサビは無い様ですが、ピストンシールの残骸?がこびりついています。

掃除します。

#1,000のヤスリで水研ぎ。

ピストン動作方向に磨いてはイケマセン。フルード漏れの原因になります。横方向に水研ぎします。

エアーを使って乾燥。

組み立てていきます。

まずはピストンシール。白のグリースを塗ってからセットします。

次にピストンプーツに赤のグリースを塗ってセットします。

リテーニングリングを取り付けてキャリパーは完成。

あとは、スライドピンブーツとブッシュも交換します。赤のグリースを塗ります。

組み立てが終わったらエア抜き。

嫁さんにブレーキ踏んでもらいます。

 

こちら側(左後)は簡単なハズだったのに…。大変でした。

この後、ひきずっている右後。左後と同じ様な状態で、同じ位大変でした。

 

オーバーホールが終わって。

まぁ特に何も感じません。ひきずっていても分からなかった位なもので。

ブレーキフルードが、パッド交換してMAX超えた分は捨ててしまって、

その後オーバーホールでこぼれた分が減ったので、結果としてMAXとMINの間位。

まぁOKでしょぉ。

 

 

 

追記。2年後にフロントも引きずりが始まりました。

フロントブレーキキャリパーオーバーホール。

 

 

 

追記。2025-3、200,485km、前回オーバーホールしてから12年。

またそろそろ怪しい感じなのでオーバーホールしました。

今回もオーバーホールキットはSeiken 270-10480、銅ワッシャはSUN CP10

ブレーキホースはノートの時同様、ゴムシートの破片、1mm厚の丸いアルミ板、ロックプライヤーで漏れ止め。

ピストンは相変わらず簡単には出てきてくれません…。前回同様サビサビ。

エアーで押すのですが、エアーが漏れてしまうので、M6のゴムワッシャを使ってエアー漏れを防止。

なんとか出てきてくれました。

#1,000で掃除。

綺麗になりました。

新しいピストンシール、ピストンブーツとリングを取付。

スライドピンもゴムを交換してグリスアップして取付。

キャリパー取付ボルト(スライドピン)のトルクはリアは32Nm〜41Nmです。

ブレーキホースは新しい銅ワッシャ2枚で取付。

これでまた10年安心かな。

 

この後、エア抜きと同時にブレーキフルード交換しました。嫁さんにブレーキ踏んでもらって。

マスターシリンダーのタンクから120ml、左後は300ml、右後は100ml、

右前は150ml、左前は150ml、合計800ml程抜きました。

フルードの色が変わったかどうか分かりませんでした。大体これ位かなと。

 

 

 

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