Toshiba RAS-255SD

室外機故障、基板修理失敗、基板交換で修理完了。

KANAU Laboratory > 家関係

 

2023-8、実家の離れを取り壊す事になったので、

取り付けてあったこのエアコン2台(同じ機種)をDIYで取り外して引き取ってきました。

1997年製です。冷房能力2.5kW。

 

2025-7、工房に取り付けました

 

2025-8、故障。室外機が動かなくなってしまいました。

先月工房に取り付けたばっかりなのに。まぁ古いので覚悟の上ですが。

実は取り付けた時からたまに起動に失敗してエラー吐いて止まってしまっていました。

この暑さで使っていたので、トドメを刺してしまった様です。

 

エラーコードはリモコンを使うと確認出来ます。

リモコンの点検ボタンを先の細い物で押すと、リモコンの液晶画面に"00"と表示されます。

上下ボタンを押すと、00〜22(hex)まで表示を変えられます。

その数字の時にエアコン室内機がLED全点滅でピピピピーと騒いでいる時は、そのコードはNGです。

その結果エラーコードは、02、16、1A。

02は、室外機異常。16は、室外圧縮機位置検出回路異常。1Aは室外ファン異常。

それではと、圧縮機とファンのハーネスのコネクタに接点復活材を吹きかけてみますが、効果無し。

基板の様子を見てみます。

基板ケースの上に配線図がありました。サービスマニュアル的なチェックポイントも書いてあります。

そんなに問題無さそうな…。上写真左下辺りはちょっとハンダが傷んでいる様に見えます。

写真じゃ分かりにくいですね。再ハンダしてみますが効果無し。

部品面を見てみます。

電解コンデンサが2個程お漏らししてしまっている様です。

部品面が下向きなので基板は大丈夫だと良いのですが。周囲の部品がまぁまぁ腐食してしまっています。

電解コンデンサはどちらも、marcon EFM 100uF/35V。四級塩らしいです。

うちにある在庫の日ケミKMF、100uF/50Vに交換します。

この後気が付いたのですが、更にもう1個お漏らししています。

この下。同じくmarcon EFM 100uF/35Vです。交換。

これで室外機に取り付けて動作確認してみたのですが…。動きません。

もう1度基板を良く確認してみます。

すると、交換した電解コンデンサのすぐ横のリード抵抗R44の足が千切れていました。

ピンセットで抵抗のボディに力をかけると、この状態に。足は錆びて千切れていた様です。

交換します。カラーコードを読みます。

緑、青、黒、オレンジ。56Ω、0.05%、1W品の様です。

0.05%?本当かなぁ…。どう見ても赤ではないし、合っていると思うのですが…。

実測して確認したい所ですが、測定できませんでした。

うちにある抵抗で同等品を作ってみます。220Ωx4+1kΩのパラ。

実測56.7Ω。まぁ大丈夫でしょう。

これで室外機に取り付けて動作確認してみたのですが…。動きません。

もう諦めます。腐食してしまっている部品の足は他にもいっぱいあります。

とりあえず千切れてる足は他には無い様に見えますが、ちゃんと接触できているか信用できない状態です。

そのどれかが接触不良状態なんでしょう。

 

ところでこの同じエアコンがもう1台あります。

取り外した状態で保管してあって、今の所使う予定もありません。

こちらの室外機の基板をもらう事にします。1台犠牲にしてしまいますが仕方ない。

こちらの基板も同様に電解コンデンサがお漏らししてます。まだ1個だけ。

他の2個も含めて同様に新品に交換しておきます。

さっきの千切れていた抵抗は…。

あれっ。もう1本茶色の帯があるっ。

さっきの基板の抵抗はこの部分は錆びてしまってカラーコードは剥がれてしまっていたので気が付きませんでした。

すると、抵抗値は全然違ってきます。560kΩ、1%。実測でも560kΩでした。

そうだよなぁ…0.05%品なんて見た事ないもん。

一応元の基板を560kΩに修正して室外機に取り付けて動作確認してみますが…。動きません。

もう1台の基板も同様に560kΩを交換して室外機に取り付けて動作確認(後日2W電力抵抗に変更)。

今度はちゃんと動きました。

 

エアコン修理としては結果として基板交換により修理完了ですが、私としては基板修理をやりたかった。

基板修理としては失敗(諦め)です。

 

 

 

 

KANAU Laboratory > 家関係