2023-8、実家の離れを取り壊す事になったので、
取り付けてあったこのエアコン2台(同じ機種)をDIYで取り外して引き取ってきました。
1997年製です。冷房能力2.5kW。
2025-7、工房に取り付けました。
2025-8、故障。室外機が動かなくなってしまいました。
先月工房に取り付けたばっかりなのに。まぁ古いので覚悟の上ですが。
実は取り付けた時からたまに起動に失敗してエラー吐いて止まってしまっていました。
この暑さで使っていたので、トドメを刺してしまった様です。
エラーコードはリモコンを使うと確認出来ます。
リモコンの点検ボタンを先の細い物で押すと、リモコンの液晶画面に"00"と表示されます。
上下ボタンを押すと、00〜22(hex)まで表示を変えられます。
その数字の時にエアコン室内機がLED全点滅でピピピピーと騒いでいる時は、そのコードはNGです。
その結果エラーコードは、02、16、1A。
02は、室外機異常。16は、室外圧縮機位置検出回路異常。1Aは室外ファン異常。
それではと、圧縮機とファンのハーネスのコネクタに接点復活材を吹きかけてみますが、効果無し。
基板の様子を見てみます。
基板ケースの上に配線図がありました。サービスマニュアル的なチェックポイントも書いてあります。
そんなに問題無さそうな…。上写真左下辺りはちょっとハンダが傷んでいる様に見えます。
写真じゃ分かりにくいですね。再ハンダしてみますが効果無し。
部品面を見てみます。
電解コンデンサが2個程お漏らししてしまっている様です。
部品面が下向きなので基板は大丈夫だと良いのですが。周囲の部品がまぁまぁ腐食してしまっています。
電解コンデンサはどちらも、marcon EFM 100uF/35V。四級塩らしいです。
うちにある在庫の日ケミKMF、100uF/50Vに交換します。
この後気が付いたのですが、更にもう1個お漏らししています。
この下。同じくmarcon EFM 100uF/35Vです。交換。
これで室外機に取り付けて動作確認してみたのですが…。動きません。
もう1度基板を良く確認してみます。
すると、交換した電解コンデンサのすぐ横のリード抵抗R44の足が千切れていました。
ピンセットで抵抗のボディに力をかけると、この状態に。足は錆びて千切れていた様です。
交換します。カラーコードを読みます。
緑、青、黒、オレンジ。56Ω、0.05%、1W品の様です。
0.05%?本当かなぁ…。どう見ても赤ではないし、合っていると思うのですが…。
実測して確認したい所ですが、測定できませんでした。
うちにある抵抗で同等品を作ってみます。220Ωx4+1kΩのパラ。
実測56.7Ω。まぁ大丈夫でしょう。
これで室外機に取り付けて動作確認してみたのですが…。動きません。
もう諦めます。腐食してしまっている部品の足は他にもいっぱいあります。
とりあえず千切れてる足は他には無い様に見えますが、ちゃんと接触できているか信用できない状態です。
そのどれかが接触不良状態なんでしょう。
ところでこの同じエアコンがもう1台あります。
取り外した状態で保管してあって、今の所使う予定もありません。
こちらの室外機の基板をもらう事にします。1台犠牲にしてしまいますが仕方ない。
こちらの基板も同様に電解コンデンサがお漏らししてます。まだ1個だけ。
他の2個も含めて同様に新品に交換しておきます。
さっきの千切れていた抵抗は…。
あれっ。もう1本茶色の帯があるっ。
さっきの基板の抵抗はこの部分は錆びてしまってカラーコードは剥がれてしまっていたので気が付きませんでした。
すると、抵抗値は全然違ってきます。560kΩ、1%。実測でも560kΩでした。
そうだよなぁ…0.05%品なんて見た事ないもん。
一応元の基板を560kΩに修正して室外機に取り付けて動作確認してみますが…。動きません。
もう1台の基板も同様に560kΩを交換して室外機に取り付けて動作確認(後日2W電力抵抗に変更)。
今度はちゃんと動きました。
エアコン修理としては結果として基板交換により修理完了ですが、私としては基板修理をやりたかった。
基板修理としては失敗(諦め)です。