2024-9、嫁さん実家(隣)のトイレが故障しました。
TOTO ネオレスト RH2W CES9877 (機能部:TCF9877、便器部:CS987B) 。
2015年製。超高級品です。当時本体だけで26万円程していた様です。
多分トイレのリフォームで工務店にお任せにした結果です。
タンクレスタイプです。フタ開閉、便座開閉も自動です。
故障内容は、流れなくなってしまったそうです。致命的です。
まず流れなくなってしまった症状を確認します。
排水管が詰まって、とかじゃなく、リモコンの流すボタンに反応してくれません。
フタ開閉ボタンは反応してくれるんですけどね。
停電時に手動で流す仕組みがあるのですが、それも反応しません。
それから全てのLEDが点滅しています。
良く分からないので(時間無いので)メーカーに修理を依頼しました。
その結果、メイン基板故障、基板交換3万円という診断結果です。
実はこのトイレ、それ以外にもいくつか不具合があり、買い替えも検討しています。
便座の根元のヒンジが割れてしまっています。
これはちょっとwebで検索するとよくある故障だそうで。
便座電動開閉のヒンジの設計が甘いんじゃないかと。
メーカーに修理を依頼すると便座交換3万円。ただし、また数年後に割れてしまうそうです。
このヒンジが割れてしまうと便座閉じるを検知できなくなり、ウォシュレット関係が使えなくなります。
もうひとつ致命的な不具合。ちゃんと流れない。水圧が弱いんです。
これはうちの水道に問題があるのですが、
山の水だからか水道管が古いからか、異物が多くてフィルターが結構すぐ詰まってしまうんです。
そうするとタンクレスなんで水圧が弱くなって1回で流れなくなってしまいます。
詰まってしまうフィルターは便器後の止水栓の所のフィルター。
止水栓を分解して止水栓の中のフィルターを掃除する事になります。
メンドクサイ…。
うちの環境ではタンクレスは無理なんですねぇ…。
という事でタンク式のトイレに買い換える事になりました。
TOTOのメーカーカタログで選ぶとGGシリーズが適してるのかなと思います。
今までタンクレスだったのでもちろんタンク上に手洗いは無く、別途手洗いが用意してあります。
なのでGG-800ではなく手洗いの無いGGになります。
インターネット通販のページを見てみると、TOTO ZJ1シリーズというのがあります。
メーカーページにはありません。旧型なんでしょうかね?発売は2015年の様です。
機能は一通り揃っているのにGGシリーズに比べるとずいぶん安いですね。
ちなみに24年前に建てたうちの2FのメインのトイレもこのTOTO ZJ1シリーズです。
CES9011 (機能部:TCF9011、便器部:CS87B)です。
何の不満もありません。24年間大きな故障も無く快適に使ってます。
これで充分なのでわ?
選んだ型番は手洗い無しのZJ1 CES9150 (機能部:TCF9150、便器部:CS348B)。
\64,000です。今のトイレの1/4の価格です。
手洗い付きだと CES9151 になります。数が出るからかもう少し安くなります。
嫁さんのお母さんが近所の元大工さんにどこの工務店に依頼すればいいかな?って相談した所、
KANAU くんができるんじゃないの?と言われたそうです…。
出来なくはないと思うのですが…。経験無いので勉強しないと…。
今ちょっといろいろ忙しくて時間とれないのですが…でもトイレ使えないじゃ困るし…。
という事で私が交換する事になりました。
勉強した所、まず交換するにあたり、排水管の位置によって購入機種が異なります。
床排水と壁排水があり、これは見れば分かります。うちは床排水です。
床排水は排水管が奥の壁から200mmの所にあるのが今時は一般的だそうです。
昔(1995年以前)はさまざまで300mm以上だったりするそうで、
その場合、リフォーム用の便器を選ぶ必要がある様です。
今選んでいるZJ1 CES9150 のリフォーム用はZR1 CES9154 です。
嫁さん実家の場合はこの2015年製のトイレに変えた時にリフォームしてあるので、多分200mmです。
今のトイレの便器の型番は便器に書いてあります。CS987Bです。
このCS987Bの図面が見つかりました。やはり200mmである確認がとれました。
という事でTOTO ZJ1 CES9150 \64,000 を購入する事が決定しました。
交換方法をYouTube で勉強します。
素人の私が作業する場合、排水パイプの処理が一番の難関になりそうですね。
旧排水管は床面でのこぎりで切断してしまう様です。
塩ビパイプ切断用の薄刃ののこぎりが必要になります。購入しました。
そこから60mm立ち上げる為に、持ち出しソケットという延長管が必要になりそうです。
排水管はVU75/VP75/VU100/VP100のどれかの様です。
VU75である可能性が高そうですが、便器を取り外してみないと分かりません。
HH01001Rという排水管アダプターセットを購入しておけばそのどれでも対応出来ます。
塩ビ管用接着剤は持ってます。いつ、何用で買った物かわからない古い物ですが、まだ使えそうです。
現在の給水管の位置がちょっと不安です。パネルで隠してしまう為に便器の裏側にあります。
これが新しい便器に干渉しないかどうか。
これから購入するCES9150の便器はCS348Bです。これの図面を見てもちょっと良く分かりません…。
同じシリーズのうちにあるCES9011で実測してみました。その結果大丈夫。干渉しません。
CES9150 とHH01001R を注文しました。\65,281。
新しい便器が届きました。
便器の裏側って見た事あります?ちょっと興味があったので見てみます。
発泡スチロールで断熱してあるんですね。
交換します。まずCES9877の撤去から。
CES9877は、排水を手動で閉じる事が出来ます。停電対策です。
このワイヤーのハンドルが便器に取り付けてあるので、取り外します。
取り外し方を説明してくれてる情報は見つかりませんでした。
なので適当にそれらしい物をいじくり回した結果、取り外せました。
上写真は便器を取り外した後に説明の為に撮影した画像です。便器の斜め後ろから見ています。
赤丸のツメを赤矢印の方向に押すと緑丸のツメが引っ込むので、緑矢印の方向に取り外します。
止水栓を止めて給水ホースを抜き、便器を床に固定しているボルトのナットを取り外します。
便器前側は一般的にはねじ1本使いますが、これは接着剤だそうです。
便器の中に溜まっている水を、いつも灯油を入れるのに使っている灯油ポンプで抜きます。
この水がフタになって下水の臭気が上がってこないので、この水を抜いてしまうと臭ってくる予定です。
抜いた結果、あれ?臭くない。
うちはトイレの壁のすぐ向こう側が浄化槽になってるからなのかな?
便器を取り外します。
排水管アダプターが残ってます。
この排水管アダプターを新しい便器用の物に交換しなくてはいけません。
ここが今回の仕事の一番の難所と考えられます。
床からVU75/VP75/VU100/VP100のどれかのサイズの塩ビ配管が60mm程出てきているはずです。
そこに排水管アダプターが接着されているはずです。
排水管アダプターを少し持ち上げて、床面で排水管を切断します。
排水管アダプターのネジを取り、排水管アダプターを少し持ち上げてみると…。
あれ?軽く動きます。聞いてた話とちょっと違うなぁ。
排水管アダプターはそのまま抜けました。接着されていなかった様です。
そんな適当な仕事する?と同時に私の作業がだいぶ楽になりました。
排水管は測定した結果、VU75でした。
壁から220mm程の所に50mm〜60mmでてきている状態です。新築の状態と一緒です。
床とVU75の塩ビ管の間は粘土(エアコン配管でよく使うやつ)で埋めてありました。
前側2/3だけ。隙間だらけで。後側1/3は全部隙間です。適当だなぁ…。
粘土はとりあえず撤去しました。
掃除します。この先作業するにあたり汚いので。ショップタオルとかんたんマイペットを使いました。
便器手前側のアダプターを撤去します。ねじ2本です。
ここで型紙を使って新しい便器の正確な位置を決めてネジの下穴を開けておきます。Φ3.0mmだそうです。
排水管は一応ガムテで塞いでます。
新しい排水管アダプターを取り付けます。
塩ビ管と接着してなくても別にトイレが下水臭かったわけじゃないのでダメじゃないのかもしれないのですが、
ここを塩ビ用接着剤でがっつり接着する必要ってあるのかな?
排水管アダプターは床にネジ留めしているので、ここの接着の強度は殆ど必要無いはずです。
臭気が漏れなければ良いだけで。
という事でシリコンシーラント、セメダイン8000 でシールする事にしました。
デメリット無しで次回取り外す時にちょっと楽できるはずです。
床と排水管の間をシリコンシーラント、セメダイン8000 で全周シールしてから、
排水管アダプターと排水管を同じくシリコンシーラント、セメダイン8000 で接着、床にネジ留めしました。
便器手前側の位置決めアダプターも取り付けました。
便器を取り付けます。
給水管の位置がちょっと不安だったのですが、結果問題ありませんでした。
便器をネジ留めします。後2本と手前側1本。
便器にはとりあえずバケツで水を入れておきます。
これで排水管は塞がれて、臭気は上がってこない事になります。
給水管の位置は新しい便器の作業指示書の位置と異なります。
タンクとウォシュレット、便座のセットを一度載せてみて、給水管の位置を確認してみます。
その結果、問題無い事が確認出来ました。
水道配管を交換します。
床下の配管は床にねじ3本でがっつり固定してありました。安心して回せます。
家の外の止水栓を閉めて、古い配管を撤去します。
新しい配管をシールテープを7周程巻いてねじ込んでいってみると、殆ど入っていきません…。
一度取り外して今度はシールテープを4周に巻き直してねじ込んでみると、ちょうど良い感じでした。
新しく取り付けた止水栓を閉めて、家の外の止水栓を開けます。とりあえず水漏れ無しです。
タンクとウォシュレット、便座のセットを取り付けます。大きい樹脂ナットを手締め4本です。
タンクとウォシュレットのホースを取り付けます。
新しく取り付けた止水栓を開けます。タンクに水が溜まり始めます。水漏れ無しです。
アース線をネジ留めしてコンセントを挿します。
大流すボタンを押すと、初期設定が始まります。自動で3回流れます。
うちの水道の水圧を測定しているそうです。
それが終わればもう使えます。
便器と床の隙間にシリコンシーラント、セメダイン8000 でシーリングしておきます。
マスキングも無しで指で塗ってったのですが、まぁいいでしょう。
リモコンはCES9877の液晶画面、時計付きの多機能リモコンから、
比べるとちょっとシンプルなCES9150の新しいリモコンに交換しておきます。
CES9877のリモコンではノズル出すボタンが無く、ノズルを出す事が出来なくなってしまう為です。
完成。
旧便器の処分ですが、うちの地域は便座一体のまま粗大ごみに出して良いそうです。
ダメと言われれば、陶器の便器はハンマーで粉砕して燃えないゴミに、
樹脂はうちの地域では燃えるゴミなので、燃えるゴミ袋に入るサイズまで切断して小さくして燃えるゴミに、
金属、基板は燃えないゴミへ分別する必要があったのですが、手間が省けました。
交換の様子を動画にしてみました。