KANAU Laboratory > 車 > RAPIDO club 31T
中古で購入したラピードにスペアタイヤがついていませんでした…。
これは大問題です。安心して引っ張れません。PCD130なんてホイール持ってません。
しかもタイヤは2003年製(17年物)で細かいヒビがいっぱいあります。リーチがかかってます。
これが解決するまでキャンプどころじゃありません。
解決する方法はふたつ。
PCD130のホイールを探すか、PCDを130じゃなくしてしまうか。
PCDを130じゃなくしてしまう
まずPCDを130じゃなくしてしまう方法を検討します。
例えばPCD100-4hとかにしてしまえば、ノートやVITZのホイールでも使えそうです。
出来れば牽引車のステージアと同じPCD114.3x5hにしてステージアのスペアタイヤを共用したい所です。
このRapido club 31T のシャーシはドイツのAL-KO社製です。ハブ、ブレーキ回りもAL-KO社製です。
AL-KOから互換ドラムハブを購入する方法が簡単確実そうですが、送料が高そうですねぇ。
とりあえずうちのラピードに付いているドラムハブを調べてみる事にします。
初めてジャッキアップします。
牽引車につながっている状態の方が安定しそうなので、わざわざジャッキアップする為につないでみます。
Rapido の取扱説明書には、
Place a jack under the side frame to the rear of the damaged wheel (not supplied with caravan).
とあります。多分ここであっていると思います。
車軸?をフレームに取り付けてある金具の前側です。
英文の説明ではホイールの後側とありますが、
車軸がホイールより前方にあるので後側にはジャッキが届きませんでした。
ホイールを取り付けているボルト4本を外します。
ボルトの頭の2面幅は実測22.75mm (23mm)、ボルト径は13.8mm (14mm) でした。
上写真左が前方です。
取り付けてあったAL-KO純正と思われる鉄ホイールは、4.5Jx13inch、PCD130x4h、
オフセットは実測0mm位、ハブ径は85mmでした。
タイヤは、BridgeStone R600 (Light Truck) 165R13LT 8PR 、2003年42週でヒビだらけです。
ハブドラムを外してみます。まずはハブキャップを外します。これも初めてです。
マイナスドライバーでこじっても外れてくれませんでした。
上写真のベアリングプーラーの片足を使って外せました。
ハブセンターナットが見えてきました。
ロックピンを外して24mmのハブセンターナットを緩めます。
何百Nmで締め付けられているのかと思いきや、簡単に緩みました。
このベアリングはステージアのハブベアリングの様なメンテナンスフリーのボールベアリングではなく、
テーパーローラーベアリングと言って、ナットの締め付けでガタを調整する必要がある様です。
トラックとか負荷が大きい車用で、定期的にメンテナンス(グリスアップとガタ調整)する必要があるそうです。
ドラムハブが外れました。AL-KO純正型番は2880280002と書いてありました。
ドラム内径は実測160mm、シュー幅は35mmでした。
調べた所、これのPCD100-4h版は多分AL-KO 2182150004になると思います。
AL-KO 1637 というのがこの車のハブ周りの型番?シリーズ名?になるんですかね。
これをフランスから購入しようとすると、重いので送料が高いんです。合計\50k以上かかる様です…。
国産車(特に日産車)のドラムハブが流用できないかと調べてみたのですが、
ヤフオクに出ているドラムハブを見てみると、みんなドラム内径が181mmか182mmばかりです。
やはりAL-KO純正を取り寄せるしかないんですね…。
分解ついでにブレーキも見ておきます。
AL-KO純正シューには384.481と書いてありました。
もう一つは裏側に384.296と書いてあります。
同じじゃないんですね。ほぼ同じに見えますが。
まだ残りは充分ある様に見えます。
調べるとこは調べたので元に戻します。
ドラムハブを取り付けハブセンターナットを取り付けます。
強く締め付けてしまうとタイヤが回らなくなってしまうので、
ガタが0になるギリギリまで緩く締め付け、ロックピンを挿しておきます。
多分分解する前と同じ位置になったと思います。
ハブセンターキャップは2x材の切れ端を当てて押し込みました。
ホイールを取り付けるのですが、
日本車では当たり前のナットタイプではなくボルトタイプなので、やりにくかったです。
→タイヤ交換した時に右ハブベアリングの動きが悪い事が分かりました…。
ガタがあるので調整してみようとしたのですが、これ以上ナットを締め付けると動きが渋くなってしまいます。
後日ちゃんとメンテしないとダメみたいです。ベアリングオーバーホールかベアリング交換か。
PCD130のホイールを探す
PCDを変更してしまう方法はあまり良い検討結果が出なかったので、
今度はPCD130のホイールを探す方向で検討します。
まずPCD130-4hは世界中で空冷ビートルしかない様です。
空冷ビートルのボルト径は14mmで問題無いみたいですが、ハブ径は78.6mmみたいです。
という事は、空冷ビートルの純正鉄ホイールはそのままでは使えません。
ただ、アフターパーツの空冷ビートル用のホイールの中にはハブ径が85mmより大きい物もある様です。
良いデザインのアルミ2本セットか、最悪ジャンク1本だけでもヤフオクで安く見つかれば良いのですが…。
とりあえず今は良い物は出品されていない様なので、他の方法も検討します。
AL-KO純正?が29.49ユーロです。多分今トレーラーに付いている物と全く同じ物です。
でもやっぱり重いので多分送料が\10k程かかるんですかねぇ…。
そもそも日本に送ってくれるのかどうかも分からないので、メールで問い合わせてみる事にしました。
英文メールだったら仕事でもやりとりしているのでまぁ大丈夫なんですが、今回は初のフランス語。
フランス語メールの書き方を検索する所から始まります。
英文メールではHi seller, で始まりRegards, で終われば良いのですが、
フランス語ではMadame, (マダム) Monsieur, (ムッシュ)で始まり、Cordialement, で終わるそうです。
肝心の問い合わせ内容は全てグーグル翻訳任せです。
翻訳結果が適切なのかどうかの判断も出来ないのでそのままコピペするしかありません。
返信してきてくれた内容をそのままグーグル翻訳へコピペすると、送料85ユーロだそうです。
全部で114.49ユーロ、\15k近くです。うーんどうしようかなぁ…。
返信されたメールはBonjour, で始まってました。あぁそれで良いのね。お礼のメールしておきました。
フランスから鉄ホイールを購入
2020-10、フランスからこちらの鉄ホイールを取り寄せる事に決めました。
鉄ホイール1本で29.49ユーロ、+送料(+税?)102ユーロ、合計131.49ユーロ。換算すると\16,717でした。
支払いはVISAです。1週間程でフランスから送られて来ました。
スペックは、4.5J-13inch、PCD130-4h、オフセット0mm、ハブ径85mm、最大荷重625kg、Max140km/hです。
タイヤを検討する
この購入したホイールと、トレーラーに取り付けてあるホイールに取り付けるタイヤを検討します。
次回も溝が無くなる前にひび割れで交換する事になると思うので、ひび割れしにくいタイヤがいいですね。
夏タイヤにするか冬タイヤ(スタッドレス)にするか。
両方用意するという選択肢はありません。
トレーラー引っ張ってスキーに行く予定は今後も無いとは思うのですが、
出先で雪に降られる可能性は無くはないかも。
夏に冬タイヤで走るデメリットは、グリップが悪い。雨降ってると特に。
でもRapido引っ張ってる時にグリップが少し悪くなって困る様な走り方はしないと思うので、
まぁ問題無いかなぁと思います。
それから私の持っているイメージですが、夏タイヤに比べてスタッドレスタイヤの方がひび割れしにくい。
ちゃんとデータとった訳ではありません。あくまでもイメージです。
スタッドレスタイヤは氷上性能を長期間持続させる為にがんばっている様です。
この性能は、もしかして長期間ひび割れしにくくする役にたっているのでは?と思います。
という事でスタッドレスに決定しました。
候補をあげてみます。YOKOHAMA好きなのでYOKOHAMAから今と同じサイズで。
iceGUARD iG91 for VAN 165/80R13 94N。670kg/240kPa、140km/h max。
iceGUARD iG91 for VAN 165/80R13 90N。600kg/240kPa、140km/h max。
iceGUARD 6 165/80R13 83Q。487kg/240kPa、160km/h max。
参考に夏タイヤですが、ECOS ES31 165/80R13 83S。487kg/240kPa、180km/h max。
ロードインデックスから耐荷重と空気圧の関係はここに記載があります。
現在取り付けてあるタイヤは、BridgeStone R600 (Light Truck) 165R13LT 8PR 。耐荷重は670kg/450kPaです。
耐荷重そんなに必要?って感じです。車検証上では690kg。片輪で345kgになります。
それからいろいろ撤去したので、現在は更にもう少し軽い位です。
今後もそんなに設備を積み込む予定も無いので、もうちょっと耐荷重は低くても大丈夫かなと思います。
iceGUARD 6 165/80R13 83Q。487kg/240kPa、160km/h max。
これでも全然問題無いですね。iG91よりもiG6の方がスタッドレスの性能が高そうだし。
タイヤ手組み交換
2020-11、タイヤが届いたので交換します。残念ながら2019年42週。1年前の物でした。
もちろんいつも通り手組交換です。
まずはフランスから輸入したホイールにタイヤを付けようと思うのですが、
このホイールは本当にRAPIDOに取り付けられるのかどうか確認しておきます。
タイヤ取り付けてからやっぱり取りつけられなかったぁ〜は嫌なので。
オフセットも問題無さそうです。ハブ径もOK。タイヤを取り付けます。
まずバルブを取り付けます。新しいバルブは、PACIFIC TR-413-4、\186/1set4pcsでした。
ビートクリームを塗ってから、8mmのメガネレンチと自転車のバルブのナットを使ってひっぱり上げます。
次にタイヤをホイールにはめます。ビートクリームをたっぷり塗ってタイヤをホイールに押しつければはまります。
コンプレッサーを使ってビートを上げます。特に問題ありません。
取り付けだけだったら簡単です。あっという間に完成です。RAPIDOに取り付けてみます。
大丈夫そうです。スペアタイヤとして何も問題ありません。
次はRAPIDOに取り付けてあるホイールから古タイヤの取り外しです。
17年物のブリジストンなので難航が予想されます。
予想通り、まずビートを落とす所から難航。17年張り付いていたビートはなかなか落ちてくれません。
なんとか落とせた物の、今度はホイールから裏側のビートが外れない。
Y30の時同様、リューターでビートを切る事によって取り外す事が出来ました。
ホイールに残ったタイヤカスをよく洗って落とします。
バルブも17年物と思われるので交換です。カッターで切り取り撤去。
この状態でホイールの塗装がちょっとあれなのが気になりました。
ムラで塗れてない部分があります。
バルブもタイヤもホイールナットまで取り付けてある状態で塗装してありました。
塗装し直すのであればちょうど良いチャンスです。
ソフト99のつや消し黒で塗装し直しておきました。
バルブを取り付けタイヤを取り付け完成。この先10年は安心かな。
空気圧は250kPaに調整しておきました。
紫外線除けにタイヤカバーを買ってみました。
スペアタイヤの固定
用意したスペアタイヤは、フロントトランク内にベルトで固定しました。
元々、フロントトランク内の水タンクを固定していたベルトです。
水タンクはフロントトランクから移動したので、余ったベルトを使いました。
ベルトを壁に3箇所程ネジ留めしています。ちょっと不安定ですが…。まぁ一応固定は出来ています。
2025-4、改めて見てみると…。ベルトは全てのネジから抜けていました…。固定出来ていません。
もうちょっとしっかり固定する方法を検討してみます。
フロントトランク内の壁にツーバイ材の端材を加工した物を固定して土台にします。
ツーバイ材は現物合わせで89mm(フォー)を84mm位に切り、Φ8mmの穴を50mm程の深さで開けて、
51mmコーススレッド2本で壁に固定。壁はちょうど横方向に柱(下地)のある部分です。
ハブ径に合わせてツーバイ材の切れ端を加工した物を貼り付け。
これにより左右方向の動きを固定出来ます。
杉の角材の端材で51mmコーススレッド2本でホイールを抑え込みます。
しっかり固定出来ました。
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