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2023-10、ブレーキがキーと鳴ります。車両購入時からです。
1度掃除してシュー表面を磨いたりした事もあるのですが、効果ありませんでした。
多分新車装着の26年物のブレーキシューで、
シューの材質が劣化?変質?してしまっているんだと思います。
交換します。
このトレーラーのブレーキシステムはAL-KO 1637 です。
ブレーキシューは、1213888 が適合する様です。
鉄ホイールを購入したフランスのお店に問い合わせてみました。
ついでにブレーキダンパーも傷んでいるので、一緒に問い合わせてみます。
ブレーキシュー AL-KO 1636-1637 87.60ユーロ
その結果、送料が150ユーロかかるそうです…。
更に前回の経験から送料のx0.2の税?がかかります。
合計343.69ユーロ、\158/ユーロで計算すると\54,300です。高い…。
ブレーキシューの張り替えという方法もあります。
張替料金\2,000前後x4pcs+送料+消費税、\10,000ちょっとで出来そうです。
という事でお願いする事にしました。
ブレーキシューを取り外します。

上写真は車両左側です。上のブレーキシューの裏側に384.296と書いてあります。
下のブレーキシューは384.481です。
下写真は車両右側です。

車両右側も同様に上側が384.296、下側が384.481です。表裏逆です。
ブレーキシューが無くてもトレーラーは動かせます。ドラムは戻しておきます。
取り外したシューはこちら。

キズが入ったり、少し欠けたりしています。
簡単に掃除して宅急便で目黒ライニングさんに発送しました。
1週間から10日前後で張り替えて送り返してくれるそうです。
→1週間後。土日に取り外して発送したら次の土日には届きました。早いですねー。
代金は(\1,800 x4pcs +送料\900) x消費税10% =\8,910 でした。1万円かからなかったですね。
早速取り付けます。

クリアランスを調整します。
右は問題無く調整出来たのですが、左は調整幅いっぱいまで縮めてもドラムに収まりません。
あれ?なんかおかしい。左右のバランスがおかしい様です。
バランスを調整しているのはここ。

車体後方からAxle中央辺りをとった写真です。
劣化したグリースが固着してうまく左右のバランスをとれなくなっている様です。
掃除して新しいグリースでグリスアップしたら左右のバランスは問題無くなりました。
改めて左右共ブレーキシューのクリアランスを調整して完了。
もちろん左のドラムはちゃんとはまる様になりました。
静かになりました。
2025-9、蓼科に旅行に行ってきたのですが、

霧ヶ峰からの帰りの急で長い下りで、牽引車のステージアのブレーキがフェードしました…。
エンジンブレーキは当然使ってますが、フットブレーキの負担の割合がちょっと大きかったんですね。
ベーパーロック(ブレーキフルードの沸騰)ではありません。
ブレーキフルードは半年前に交換したばかりで健康です。キャリパーをオーバーホールしています。
下り坂の終わりの頃にステージアのブレーキがあまくなってきました。
その後冷やしたらまたちゃんと効く様に戻りました。
この坂では、以前に一度トレーラーのブレーキから白煙が上がった事があります。
なので、坂の途中で一度休憩しようかと迷ったのですが…。結局しませんでした。
今回は、トレーラーのブレーキの効きがあまくなっていたんですかね…。
ブレーキを強くしていくと、急にトレーラーのタイヤがロックするという、ちょっと不自然さを感じてはいました。
ステージアのパーキングブレーキのサービスマニュアルを見てみます。
ステージアはリアのフットブレーキはディスクですが、パーキングブレーキ(リア)はドラムです。ドラムインディスク。

パーキングブレーキは自動調整式になっていません。Rapidoと同じですね。
シューを交換したら、慣らし(引きずり走行)を行う必要があるとあります。具体的には、
@シューのクリアランスを調整する。タイヤがロックするまで広げてから、5〜6山戻す。
Aパーキングブレーキを147N(15kg)で踏んだ状態で、35km/hで100m走行する。
B5分間冷却してから、Aをあと2回(合計3回)繰り返す。
Cシューのクリアランスを調整する。
そうですね。自動調整ではないので初期慣らしは当然必要ですよね。
ディスクブレーキやリアドラムの車(E11ノートとか)は自動調整なので忘れてました。
という事で、2025-10、シューの状態の確認と、改めてクリアランスの調整を行いました。
張り替えてもらったシューの状態は、全く問題ありませんでした。

クリアランスを調整するにあたり、ブレーキの効きを左右に分配する所もちゃんと調整してみました。

これのナットが緩まなくて苦戦しました…。トレーラー購入以来初めての調整です。
ここの張力を緩めた状態で、シューのクリアランスを調整します。
ロックする所まで広げてから2〜3山戻せば引きずりは無くなりますが、余裕を見て5〜6山戻しておきます。
その後に、上記写真の分配器を遊びほぼ無しで調整しました。
調整が終わって、試走してみます。
ブレーキの効きはとても自然な感じになった様な気がします。
走行後のホイールが熱くなっていないので、引きずりもありません。
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